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◆■第10回■ 修理って、どうすればいいの? [万年筆の基礎知識]

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こんにちは、吉尾 武訓です。


次回からこのメルマガ、ちょっと「模様替え」します。

くわしくは、編集後記の後記で。



■それでは、内容に入ります。

「基礎のキソ篇・最終回」!

今回のテーマは、「修理って、どうすればいいの?」です。 


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         ■■ 万年筆の基礎のキソ篇 ■■
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       第10回 修理って、どうすればいいの?
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万年筆を長く使っていると、

書きグセや、ちょっとした不注意などで

調子が悪くなることがあります。


そんな場合、まずは

前回お伝えした「洗浄」をしてみることをオススメします。

万年筆で不具合が生じた場合、それで解決できることが結構多いです。


それでもどうしても直らない場合、

もしくは、落下によるペン先が曲がりなどの外的要因での不具合の場合は、

「修理」でしか、解決できません。


具体的な手順としては、


【1】 お近くの万年筆販売店に、修理してほしい万年筆を持って行きます。


メーカーや代理店に直接依頼することは出来ません。

問い合わせても、だいたい近くの販売店をご案内されます。



【2】 販売員がその万年筆をお預かりして、

代理店を通して(代理店がない場合は直接)メーカーに送ります。


基本、販売員は販売のみで、修理などは出来ません。



ちなみに、お預かりする時点では、

修理にいくらかかるのかは分かりません。

よく、「ザックリでいいから教えてください」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、

本当に分かりません。


と言うのも、メーカーの修理担当の人が、

その症状を見て、どういう処置を行うかで、

金額が変わってくるからです。


メーカーの考え方や、

修理担当の人の個性なども様々なので、判断がつかないのです。


そこでたとえば「¥●●●で修理出来ます」と無責任にお伝えしたときに、

もしも修理完了時の金額がそれよりも高かった場合、

「¥●●●で出来るって言ったじゃないですか!」

というトラブルになる危険があります。


これでは、お客様にも、メーカー様にもご迷惑をおかけしてしまいます。


ですから、ほとんどの販売員は、

「これは(修理に)出してみないと分かりません。」と

きっぱりはっきりお伝えします。


「販売員やのに、そんなんも分からへんの?」

と挑発されても、お伝えしません。

中途半端な情報では、かえってご迷惑をおかけしますので。



しかしそれでは、「修理の費用は、事前には分からないのか?」

「もし何万円と言う修理になったときは払わないといけないのか?」

という不安が出てくると思います。


そこで、もし修理の金額を事前に知りたいという方は、


【3】 お見積もりを出してもらうことを依頼します。


そうすると、修理を依頼した後、だいたい2週間ほどで

メーカーもしくは代理店から、


「9/12にお預かりした山田様の万年筆の修理は、

 首軸の交換とペン先の調整で、¥2,100になりますが、

 進めますか?返却しますか?」


というような感じのお見積もりが、お店に届きます。


そしてお店からあなたのもとに報告の電話がかかってきたときに、

その金額で進めるか、やっぱりやめておくかを判断できるというわけです。


(ただし、モンブランやパーカーなど、

 お見積もりだけで費用が発生するメーカーもありますので、注意が必要です。

 事前に販売員にお尋ねください)



かかる期間はだいたい、

「見積もり2週間、修理で2週間」

トータルで1ヶ月くらいです。


もっと早くあがることもありますが、

そこでも販売員は、トラブル防止のため、ちょっと長めに伝えておきます。


また、修理の内容によっては、2~3ヶ月かかることもあります。

ヨーロッパ、特にイタリアのメーカーなどは、日本人とは違って、

かなりゆったりと仕事をしますので、

他国と比べても、日数はかかりがちです。

バカンスの時期と重なると、納期は恐ろしく延びます。



そして最後に、


【4】 修理のあがった万年筆を販売店で受け取ります。


そこで、ちゃんと直っているかチェックして、

修理代を支払って終了です。


この「チェック」は、

たとえメンドクサくても、キッチリやりましょう。

ペン先に関する修理なら、試し書きもさせてもらいましょう。

あとで何かあった場合、もう一度お店に足を運ぶ方が手間ですからね。



以上が、修理を依頼するときの流れになります。


実際に行ってみれば、販売員さんが説明してくれると思いますので、

その手順に従って、手続きをしてください。


また見積もり依頼などは、

こちらから言わないとしてくれない販売店もあるかもしれませんので、

きちんとお伝えください。



あと、修理に関して知っておいてほしいことですが、

もしお使いの万年筆が何十年も前の旧製品の場合、

「メーカーにパーツが残っていない」という事態も考えられます。


たとえば、パーカーの往年の名作「パーカー75」などは

今でもよく修理依頼でお持ちいただくのですが、

ほとんどの場合、「パーツがなくて修理不能」という報告が届きます。


そうなると、誠に心苦しいのですが、修理をお断りして、

返却させていただくしかありません。


ちなみに製造終了後、どのくらいの期間パーツを残しているかは、

メーカーや国によって違います。


ドイツは比較的長いです。

「ペリカン」や「ラミー」などは、

現行品のパーツで間に合わせることもよくあります。



また、修理に出す前に、「ペンクリニック」という

無料の万年筆調整イベントに持って行くのもオススメです。


このペンクリニックについては、次回お話します。



以上が、万年筆の「修理」に関する基礎知識です。

もう一度、手順をおさらいすると、


【1】 お近くの万年筆販売店に、修理してほしい万年筆を持って行く。


【2】 修理依頼で、メーカーに送ってもらう。


【3】 見積もりが必要な場合、受付の時点で見積もりを依頼する。


【4】 修理のあがった万年筆を受け取り、チェックをしてOKなら修理代を支払う。


です。


それでは今日はこの辺で、

いつかあなたが、最高の一本に出会えますように・・・。



■■編集後記


【3】の、見積もりを出してもらうときの

ちょっとした「コツ」をお伝えします。


通常、見積もりを依頼すると、見積もりを出した時点で、

「この金額で修理を進めるかどうか」の確認をするために、

修理が一旦、止まることになります。


これは、お気に入りの万年筆が手元にない期間が延びるということですので、

持ち主にとって、あまり好ましくないことでしょう。


たとえば修理代¥525くらいで見積もりがあがっているのに、

持ち主に確認して、修理を進めるというのは、

何か不要な手間がかかっているような感じがします。


そうならない為に、見積もりを依頼するときに、

「もし¥3,000以内でしたら、そのまま修理してください。」

という様に、あらかじめ予算を伝えておきます。


そうすると、見積もり金額がそれよりも低い場合、

そのまま修理にとりかかれますので、修理を待つ期間を短縮できますし、

もしそれより金額が高ければ、通常通り

修理を進めるかどうか判断すればいいというわけです。


この「修理の予算を設定する」というのは、

持ち主にとってはもちろん、販売店や、メーカーにとっても

大変助かります。


販売店によっては、機械的に修理の取次ぎをするところもありますので、

是非あなたのほうから販売員に伝えてください。


特に手間もかかりません。

メーカーに送る修理伝票の特記事項に

「予算¥3,000(それ以下の場合、見積もり不要)」と

一筆書き加えてもらえば良いだけですから。



あなたの相棒である万年筆を、

少しでも早く手元に戻してもらうために、

修理依頼の際には、「予算を設定する」ことをオススメします。



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   今号も最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

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■■編集後記の後記


万年筆の「基礎のキソ篇」は、これにて終了です。


そもそも、万年筆のメルマガを配信しようと思ったとき、


「まずは基礎的なことが分からないと、

 一部の人しか楽しめないメルマガになるなぁ」


と感じたことが、

この「基礎篇」から始めようと思った理由です。


これで少し、万年筆に関してお話出来ることの

「幅」が広がりました。


そこで、冒頭でもちらっと書きましたが、

次回からこのメルマガ、

ちょっと「模様替え」をしてみようかと思っています。


これまで10回のメルマガ配信を経て、

「こうしてみたい」

「こうしたらもっとよさそう」

というようなことが、結構出てきましたので。


とにもかくにも、次回をお楽しみに。


(※これまでの「基礎のキソ篇」は、ウェブサイト上にまとめて公開します。

 次回に間に合えば、ご案内しますね)




















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◆■第9回■ メンテナンスって、何をすればいいの? [万年筆の基礎知識]

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こんにちは、吉尾 武訓です。


今回は、万年筆を使う上で避けては通れない、

すごく大事な「メンテナンス」についてお話します。


といっても、そんなにムズカシイことではありませんので、

身構える必要は全くありません。


慣れると、その手間自体が楽しく思えてきます。

「手がかかる子ほど、かわいい」ということです。


というわけで、

今回のテーマは、「メンテナンスって、何をすればいいの?」です。 


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         ■■ 万年筆の基礎のキソ篇 ■■
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       第9回 メンテナンスって、何をすればいいの?
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前回の「顔料インク」のところでもお伝えしましたが、

万年筆を何年も、何十年もお使いいただくなら、

ある程度の頻度で、お手入れ(メンテナンス)をしていただく必要があります。


「え~!なんかムズカシそう!」

と思いましたか?


その「ムズカシそう」というイメージが、

多くの方にとって、万年筆の世界に一歩踏み込むときの

妨げになっているようです。


ですが、はじめに言っておきます。

万年筆の『一番のメンテナンス法』は、とても単純です。

誰でも出来ます。

小学生でも、幼稚園児でも出来ます。


しかも時間がかかるものではありません。

1日1分・・・

まぁ、出来れば5分や10分かけていただいたほうが

万年筆は喜びますかね。


ただし、これを怠ると、トラブルの原因になります。

私の働くお店にも、この一番大事なメンテナンスを怠ったがゆえに

修理依頼で万年筆をお持ちになる方が絶えません。



そろそろお伝えしましょうか。



万年筆にとって一番のメンテナンス法・・・



セーラー、パイロット、プラチナ、

モンブラン、パーカー、ウォーターマン、デルタ

おそらく全ての筆記具メーカーの専門家が口をそろえて言う、



万年筆にとって一番のメンテナンス法・・・



それは・・・




『毎日、お使いいただくこと』




それだけです。

カンタンでしょう?

拍子抜けしたのではありませんか?



でも確かにそうなんです。



日ごろお店にお持ちいただく、万年筆のトラブルの一番の原因は、

「インク詰まり」


万年筆にインクを入れたまま、何ヶ月、何年、

下手をすれば、何十年も机の引き出しに眠っていたことで、

ペン先のインクの「水分」だけが蒸発し、

インクの「成分」だけが残って、インクの通り道をふさいで

インク詰まりを起こすのです。


これを解決する方法は、「ペン先の洗浄」ですが、

例えば何年~何十年も放置してきたものや、

前回お話した「顔料インク」を詰まらせたものなどは、

再びインクを通せるようになるかどうか、全く保証できません。


もし洗浄してもダメとなると、

メーカーに「修理依頼」で送ることになります。


ドイツの万年筆ならドイツに、

イギリスの万年筆ならイギリスに、

イタリアの万年筆ならイタリアに送ります。


そして程度がひどいと、パーツ(部品)の交換になります。


それもメーカーにパーツが残っていればいいのですが、

もしお使いの万年筆が何十年も前の製品で、

もうメーカーにパーツが残っていないということになれば

アウトです。どうすることも出来ません・・・



ですから、繰り返しますが、

万年筆にとって一番のメンテナンスは、


『毎日、お使いいただくこと』です!


是非覚えておいてください。




◆それでもインクを詰まらせてしまったという場合のために

以下に、カンタンな万年筆の洗浄方法をご紹介します。


【 用意するもの 】

●グラス(インクで汚れてもいいもの)
    
●やわらかい布 もしくは ティッシュ 
(タオル地のものは、糸がペン先に引っかかって危ないのでNG)

●コンバーター(万年筆が両用式の場合。なければ新たに買う必要はありません)

●「インクが詰まるまで放置してゴメンネ」という気持ち

       
【 手順 】
  
1.グラスに、ぬるま湯もしくはお水をいれます。

  水道水で結構です。

  ただし、熱湯はNGです。(プラスチックの部分が変形するため)


2.【コンバーターもしくは吸入式万年筆の場合】

  残っているインクを、もとのボトルインクの中に戻します。


  【カートリッジインクをお使いの場合】

  それを抜きます。


  抜いたカートリッジインクは、

  空気に触れると変質する恐れがあるので、

  もったいないですが捨ててしまいます。


3.【コンバーターもしくは吸入式万年筆の場合】

  コンバーターもしくはペン本体に、先ほどのぬるま湯を

  「入れては出し、入れては出し」します。

  中の水がほとんど透明になるまで繰り返します。


  【カートリッジインクをお使いの場合】

  先ほどのぬるま湯が入ったグラスの中に

  ペン先をポチャッと沈めてしまいます。

  そして、1晩か2晩放置します。

  そうすると、ゆっくりインクが溶けていきます。


4.最後に、やわらかい布でペン先を拭いて、

  インクを補充してみます。

  無事インクが通ればOKです!

  
  それでも通らなければ、お近くの万年筆を扱っている文具屋か、

  「ペンクリニック」という無料のペン先調整会にお持ちください。

  (この「ペンクリニック」に関しては、後日お話します)



以上が、万年筆のメンテナンスです。


ちなみに最後の「ぬるま湯洗浄」は、

毎日行う必要はありません。


●何かトラブルが起こったとき

●インクを変えたいとき

●「顔料インク」をお使いの方は、1ヶ月に1回

●「染料インク」をお使いの方は、2~3ヶ月に1回


をメドに行っていただければ十分です。


それでは今日はこの辺で、

いつかあなたが、最高の一本に出会えますように・・・。



■■編集後記


大事なことなので繰り返しますが、

万年筆にとって一番のメンテナンスは、


『毎日、お使いいただくこと』です!


私の働くお店でもよく、

万年筆のインクを詰まらせてしまったお客様が来店されて、

ペン先の洗浄を依頼されます。


私の働くお店では、よく眼鏡屋さんにある、

超音波の洗浄器で10分間くらい洗浄するのですが、

やはり何十年モノのインク詰まりは、どうにもならないことが多いです。


また、そこまで年月は経っていなくても、

赤や緑色のインクは、結構ガンコです。

また、モンブラン・ペリカンなどが出している、

「古典ブルーブラック」(後日お話します)もなかなか落ちません。


ですから、インクを入れたまま放置するのだけは、

絶対にやめたほうが良いです。



万年筆にとって、引き出しの中で放置されるというのが

一番の悲劇です。


ですから是非、毎日たくさん筆記してあげてください。


大事に使ってあげると、万年筆はそれに応えるように

どんどん書きやすく変化していきます。

第4回でお伝えしたとおりです。



そうして、持ち主と長い年月を共有した万年筆こそ、

私が思う、もっとも魅力的な万年筆です。



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   今号も最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

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■■編集後記の後記 (よしオッサンのひとり言)


今日は、パイロット・コーポレーションの秋の展示会に行ってきました。

新作の万年筆を、結構たくさん発表していました。


昨年秋に出た「カスタムヘリテイジ91」をさらに太くした

「カスタムヘリテイジ912」や、

パイロットではこれまでなかった、「総柄」の蒔絵万年筆などが

新たに定番シリーズに加わり、

これから、万年筆の楽しさはますます広がりそうです。


そして、これはまだ詳しく発表は出来ませんが、

万年筆デビューにすごくよさそうなシリーズも出ていました。


短めの軸のスケルトンボディで、

コンバーターがあらかじめ内蔵されており、

おそらく値段は¥3,000~¥5,000くらいになると思います。


いったん、「限定品」として発表して、

評判がよければ、2月にも定番化したいとおっしゃっていました。


ちなみに「2月に定番化」というのは、

私を担当していただいた営業さんが口を滑らせた感じがありまして、

すぐに「今後の販売状況を見て検討します」と言い直してましたが・・・


とにかく、なかなか刺激的な1日でした。

来週はセーラー万年筆の展示会にも出席する予定です。





◆■第8回■ どんなインクを選べばいいの? [万年筆の基礎知識]

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こんにちは、吉尾 武訓です。

 
前回、インクの方式についてお話しました。

今回のテーマは、「どんなインクを選べばいいの?」です。 


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         ■■ 万年筆の基礎のキソ篇 ■■
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       第8回 どんなインクを選べばいいの?
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インク選びは、万年筆ならではの醍醐味です。



現在、そのバリエーションはとても豊富で、

170色を超えるインクが販売されています。


もしかしたら、その魅力は万年筆以上かもしれません。


その中から、自分のお気に入りのインクを選ぶわけです。

とても楽しい作業ですが、

いざ選ぶとなると、膨大な選択肢に「あ然」としてしまうでしょう。


もちろんすぐに全てを理解する必要はありません。


インク自体も¥400~2,000の世界ですし、

予算の許す範囲でいろいろ試してみて、

その中で、もっとも自分に合ったものを探せばいいと思います。


ですから今回は、インクを選ぶ上での大前提となる知識。

全く用途の違う「2種類のインク」の特徴について

お話します。


多くの人は、この2種類のインクが

まったく異なるものであることもご存知ありません。


ですが仮に、この2つの違いを知らずに使用すると、

大切な万年筆を傷める原因にもなります。


逆にこの違いを知れば、

万年筆の活躍の場が飛躍的に増え、楽しさが倍増します。


前置きが長くなりましたね。

それでは、いきます。



■現在販売されている万年筆インクは、

大きく分けて、2つの種類があります。



「染料インク」と「顔料インク」です。



◆「染料インク」について


現在販売されているインクの、約95%が

この「染料インク」です。


まず「染料インク」は、

水に溶けるという性質をもっており、

万年筆にとっては、すごくやさしいです。


万年筆は、キャップを開けっ放しにしたり

1~2ヶ月筆記しないと、ペン先のインクが乾いて詰まってしまい、

筆記できなくなってしまいますが、

染料のインクだと、ある程度のつまりは水に流れます。



お色も非常に多彩で、

世界中のメーカーから、何百色と言う「染料インク」が出ています。

選択する幅は、ものすごく広いです。



またメーカーによっては、

ご自分でのブレンドを楽しめるものもあります。


アメリカの「プライベートリザーブ」などは

「ミキシングキット」という、

インクブレンド用のツールを販売しています。

これによって、ユーザー独自のインクのブレンドを楽しめます。


また、国内メーカーのセーラー万年筆には、

石丸治さんという「インクブレンダー」の方がいらっしゃいます。

この方は、全国の販売店を回って、

オリジナルのインクをブレンドしてくれるイベントを開催しています。


そのときに使われるインクが、

セーラーが開発したのやさしいインク「ジェントルインク」です。



ただ、この「染料インク」は、

「耐水性・耐光性」がありません。

よって、水にぬらすとにじんで読めなくなりますし、

日光などに当て続けると、色あせていきます。


したがって、

文書の「保存」などにはあまり向かないインクといえます。



◆「顔料インク」について


「顔料インク」というインクが、数年前から

国内メーカーによって販売されています。


プラチナ万年筆の、「カーボンインク」「ピグメントインク」、

セーラー万年筆の「極黒(きわぐろ)」「青墨(せいぼく)」

などがそうです。


「顔料インク」は、「染料インク」と逆で、

耐水性・耐光性に優れています。


ですから、履歴書などの公文書や、

長期間保存する書類に筆記するのに適しています。


また、はがきに書くときにも大活躍します。

もし郵便配達員さんが配達中に雨にぬらしてしまっても平気です。

ちゃんと読めます。

(これがもし染料インクだと、たいていエライコトになります)


ですから、年賀状を書く時期などによく売れます。



また、万年筆で絵を描かれる方は(万年筆画といいます)

「染料インク」で描かれた絵を額に入れて飾ると、

徐々にあせて、消えていきます。

ですが、顔料インクなら、末永く持ちます。



ただ、耐水性があるということは、

裏を返せば、一度インク詰まりを起こしてしまうと

ちょっとメンドクサイことになるということです。


もともと「顔料」は水に溶けません。


万年筆用の顔料インクは、その粒子をナノレベルに細か~くすることで

万年筆にも使えるようにしているわけです。


ですから、「顔料インク」を使う場合、

「染料インク」とくらべて、

メンテナンスには気を配っていただく必要があります。

(万年筆のメンテナンスに関しては、次回お伝えしますね)


この点、私は店頭で、しっかりご説明しています。

ですが、何も伝えず販売する店員さんが多いですので、注意が必要です。



あと、お色のバリエーションも、まだまだ少ないです。

顔料インクで色を楽しめるようになるのは、まだもう少し先のようです。



■以上が、「染料インク」「顔料インク」の違いです。


この2種類の、どちらがいいということはありません。

あえて言うなら、

『お色』で選ぶなら「染料インク」

『機能』で選ぶなら「顔料インク」

というところでしょうか。


まずはご自分で文具店に行って、いろいろ試してみてください。

くわしい店員さんにお話を伺うのもいいと思います。


それでは今日はこの辺で、

いつかあなたが、最高の一本に出会えますように・・・。



■■編集後記


◆今回は、「染料インク」と「顔料インク」という、

大きく分けて2種類のインクについてご説明しました。


ちなみにメーカーは、ブランド純正のインクを使うことを

奨めていますが、

きちんとメンテナンスをすれば、

自分の万年筆と違うメーカーのインクを使用したところで、

99%、問題は起こりません。


大事なのは、メンテナンスです!


そこで、次回からはいよいよ、

万年筆を楽しむ上で避けては通れない、

「万年筆のメンテナンス」についてお話しします。


この「基礎のキソ篇」も、いよいよ大詰めです。


ここまで、説明的な文章が多くなっていますが、

ご安心ください。


次回もおそらく、超説明的です。



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   今号も最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

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■■ 編集後記の後記 (よしオッサンのひとり言)


◆ある程度このメルマガの記事がたまってきたので、

ウェブサイト上で、

これまでの知識をご紹介する準備を進めています。


これからどんどん、

発行したメルマガの内容をまとめていきますので

是非、楽しみにしていてください。


現在販売されている、万年筆に関する本より

ずっと体系的で詳しいサイトにしていきたいと思います。


などと、遅筆な自分にムチをいれるために、

自らハードルを上げておきます。

◆■第7回■ インクの方式って、何? [万年筆の基礎知識]

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こんにちは、吉尾 武訓です。



ようやく9月が始まりましたね。

これからどんどん夜の時間が長くなっていきます。



そんな秋の夜長には、

机に向かって、万年筆との「対話」を楽しまれてはいかがでしょうか?


 
今回から数回、インクについてお話します。

私の大好きな分野なので、ちょっと長くなりますよ。



今回のテーマは、「インクの方式って、何?」です。 


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         ■■ 万年筆の基礎のキソ篇 ■■
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          第7回 インクの方式って、何?
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第一回でお伝えしたように、

万年筆とは、ペンのボディである「ペン軸」の中に

インクを補充することで使用できるようになっています。



その、インクを軸に補充する方式が、

大きく分けて2パターンあります。



ひとつは「カートリッジ式」です。



これは、特に詳しく説明しなくてもイメージできるのではないでしょうか?

「カートリッジインク」という、

もともとインクが入っている筒を、

ペン先の土台の部分(首軸といいます)に差して

お使いいただく方式です。



この「カートリッジ式」の良いところは、

なんといってもその「手軽さ」です!



首軸にプスッと差しただけで筆記できるわけですから、

初心者でも簡単に万年筆を使用できます。

急いでいるときなどでも、手を汚さずにサッと交換できます。



また、カートリッジインク自体がとても軽いので、

携帯にも便利です。

司法試験などの資格試験会場などでは、断然カートリッジインクがオススメです。



また、不利なところは、

お色のレパートリーが少ないことがあげられます。



基本的にカートリッジインクは、

その万年筆のメーカーの純正のものしか合いません。

(「ヨーロピアンタイプ」といって、主にヨーロッパのメーカーが

 同一規格で出しているカートリッジもありますが・・・)



ですから当然、そのメーカーが用意している色しか選べません。

そうすると、

たいてい、黒か青かブルーブラックか赤から選ぶことになります。



ですから、「色を楽しむ」のには適さないと言えます。



また、カートリッジインクで使用し続けた場合、

ボトルインクで使用するより、少しだけ割高です。

メーカーにもよりますが、

パイロットなどは概算して差額が倍ぐらいになります。



以上がカートリッジ式です。



「もうひとつは「吸入式」です。



インクの方式としては、こちらの方が歴史は古いです。

ポンプやゴムのチューブなどが、ペン軸の中に内蔵されており、

ボトルインクから直接、万年筆本体にインクを吸入してお使いいただく方式です。



具体的なやり方は、ポンプ式の場合ですと、

あらかじめピストン部分を一番下まで下げておいて、

ペン先をボトルインクの中にドボッとつけていただいて、

ピストンを戻していただくと、

本来インクが出てくる筋道から

逆にペン本体にインクが吸入されるという仕組みです。



こちらの良いところは、

ボトルインクでしたら、メーカーを問わず

どの国のどのメーカーのインクでもお使いいただけます。

(ただし、万年筆用のインクに限ります)



ちなみに、前回ちらっとお話した

海外の専門メーカーのインクなどは、

ボトルインクしか出していないところが多いです。



国内でも、パイロットの「色彩雫(いろしずく)」全17色や、

神戸のナガサワ文具センターが出しているご当地インク「神戸インク物語」なども

ボトルインクしか出していません。



つまり、吸入式のほうが、

お色の選択肢が何十倍、何百倍に広がるというわけです。



また、日ごろのお手入れにも便利です。

吸入式ですと、

水道水などのお水をペン軸の中に「出し入れ」していただくことで、

ペン軸内のお掃除が出来ます。

(万年筆の詳しいメンテナンス法は、後日ご説明します)



不利な点は、携帯に不便な点です。



旅行などに万年筆を持っていくときに、

吸入式ですと、ボトルインクを持っていかなければいけません。

結構重いですし、割れたらエライコトです。



吸入する手間も、カートリッジよりかかります。

カートリッジ式なら、「はずして、新しいのをつける」だけで補充できるのに対し、

吸入式は、いちいちボトルインクを用意して、吸入して、

ペン先を布かティッシュで拭かなければなりません。

試験中などでは、とうてい無理です。



以上が、吸入式です。



そして以上が、2つのインクの方式です。

どちらも一長一短で、どちらが良いとは一概には言えません。

これも、持ち主の用途に合わせて選ばれるのがよろしいかと思います。



ちなみに、上の「カートリッジ式」と「吸入式」の

どちらも選択可能な万年筆もあります。



それが、「両用式」。

国内の万年筆は、たいていこの方式です。



ふつうにカートリッジを差せば、「カートリッジ式」として使用できますし、

カートリッジの代わりに、別売の「コンバーター」という

吸入機構を差していただくと、「吸入式」にもなります。



この「コンバーター」の利点は、取替えがきくことです。



本体吸入式の場合は、

吸入機構の具合が悪くなると、

ペン自体を修理に出さなければいけませんが、

コンバーターですと、はずして、新しいのをつけるだけですみます。



不利な点は、本体吸入式と比べて

インクの容量が少ないという点です。



(まぁ、その点を差し引いても、

 両用式が一番便利だと思いますが・・・)



以上が、インクの「方式」のお話でした。



コトバで説明すると、どうしても長くなってしまいますが、

要は、

「カートリッジを差して使うか、

 ボトルインクから吸入するか」の選択です。



せっかくお気に入りのインクを選んでも、

万年筆によっては、使えないということもありますので、

注意する必要があります。



それでは今日はこの辺で、

いつかあなたが、最高の一本に出会えますように・・・。




■■ 編集後記 ■■



万年筆を100%お楽しみいただくなら、

断然「両用式」がオススメです!



といっても、現在国内で売られている

約95%の万年筆は、「両用式」ですけどね・・・



「カートリッジしか使えない場合」というのは、

ペンの軸が短くて、コンバーターが収納できないケースくらいです。



その場合でも、コンバーターの長い部分を切り落としたり、

空のカートリッジインクに

スポイトなどでインクを補充して使っている「猛者」もいます。

メーカーや、販売員の立場での私はオススメしていませんが、

後者はとくに有効な手段です。

(ただし、ご自分の責任の範囲内で行ってくださいね)



最後に、吸入式の万年筆の良いところをもうひとつあげるなら、

ボトルインクからインクを吸入するという一連の動作は、

何かものを書く前の、大切な「儀式」のような感じで、

「さぁ、今から万年筆を使うぞ!」という気分を盛り上げてくれます。



そもそも万年筆自体、

他の筆記具と違って、何かと「手間」がかかるものですから、

その「手間」も楽しめるぐらいの気持ちで

万年筆と接していただくのがよろしいかと思います。



お仕事が終わって帰宅して、

食事とお風呂をすませて、いざ机に向かい、

お気に入りの万年筆に、

お気に入りのインクをたっぷりと吸い込ませ、

いつものノートに、ペン先を滑らせていく・・・



是非、その「ゆとり」ごとお楽しみください。



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   今号も最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

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◆■第6回■ インクを楽しむ! [万年筆の基礎知識]

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こんにちは、吉尾 武訓です。


今回も出し惜しみせずいきます。
 


◆これまで「万年筆のいいところ」を2つ、ご紹介してきました。



覚えていますでしょうか?

まずひとつ。万年筆は、

「力をいれずに、スラスラ~と文字が書ける」ということ。


もうひとつ。万年筆は、

「育てていただく筆記具」ということでした。



そして今回は、さらにもうひとつの万年筆の醍醐味を

ご紹介します。



今回のテーマは、「インクを楽しむ!」です。


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         ■■ 万年筆の基礎のキソ篇 ■■
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           第6回 インクを楽しむ! 
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万年筆インク・・・

これを語りだすと、これまた深いです。



現在、国内・海外の筆記具メーカーから、

本当にたくさんの『お色』のインクが出ています。



基本的な黒・青・赤のお色、

「ブルーブラック」という、古くから万年筆でよく使われる濃い青、

セピア・パープル・ボルドー・グリーン・ターコイズ・・・

他にもたくさんあります。



また、エルバン・ドクターヤンセン・プライベートリザーブなどの

海外の「インクの専門メーカー」が出しているインクも

色数がとても豊富で、それぞれに特徴があります。



また、インクの『方式』で言いますと、

お使いの万年筆によっては、

ボトルインクしか使えない「吸入式」ものと、

カートリッジインクを差して使う、「カートリッジ式」と、

そのどちらも可能な「両用式」があります。



インクの『機能』で選ぶなら、

通常の「染料」のインクと

セーラー・プラチナから出ている「顔料」のインクは違いますし、

ブルーブラックに限って言うと、

モンブラン・ペリカン・ラミー・プラチナが出している

「昔ながらのブルーブラック」などは

普通のインクと、多少成分が違ったりします。




・・・と、ここまでサラサラッとご説明しましたが、

おそらく万年筆初心者の方には、上の内容は

ちんぷんかんぷんでしょう。



私も販売員になりたてで勉強中のときは、

上のようなお話など、ほとんど外国語のようでした。



つまり、何が言いたいかというと・・・



「現在では万年筆インクの選択肢は、ものすごく広い!」



ということです!



そしてその中から、あなたの万年筆に合ったインクを

お選びいただくというわけです。



ちなみに、これはかなり楽しい作業です。

お気に入りのペンに合う、自分だけのコーディネートを

お楽しみいただけます。



というわけで、これから数回にわたって、

万年筆のインクについての、まずは「基本」をお伝えします。



是非インクの知識を増やして、

あなたの「万年筆」や「生き方」にふさわしい1色を探し出してください。



早速次回は、「インクの方式」についてご説明します。

まずは、この知識が必要ですからね。



それでは今日はこの辺で、

いつかあなたが、最高の一本に出会えますように・・・。




■■ 編集後記 ■■



海外の専門メーカーのインクなど、

一昔前は、「個人輸入」という形でしか手に入りませんでした。



それが現在では、代理店などが扱うようになり、

大きめの文具店や百貨店、インターネットなどでも

簡単に手に入るようになりました。



このような変化は

万年筆愛好家にとっては、「追い風」ともいえる

喜ぶべきことと思います。



現在は比較的若い方に、

万年筆が見直されているということもあり、

万年筆を楽しむ際の、「選択肢」がカナリ広がっています。



ですから、万年筆の世界に実際に飛び込むなら、

今がチャンスだと思いますよ!



是非、

「自分だけの」万年筆に、「自分だけの」インクをチョイスして、

「自分だけの」万年筆のコーディネートを楽しんでみてください。



繰り返しますが、

これは、とても楽しい作業です。



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   今号も最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

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◆■第5回■ ペン先って、磨り減っちゃうの? [万年筆の基礎知識]

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こんにちは、吉尾 武訓です。

 

今号から、23日発行の「ウィークリーまぐまぐ」を読んで

読者になっていただいた方もいらっしゃいますね。



たくさんの興味深い新作メルマガが並ぶ中で

私のメルマガをお選びいただきまして、ありがとうございます。

 

また、23日以前よりご登録いただいている方々、

いつもご愛読ありがとうございます。



ちなみに今号から読み始めた方、

水曜日に配信されて「あれっ??」と思われたでしょうか?



実は今週の月曜に配信された

「ウィークリーまぐまぐ【ビジネス】」には

配信周期が「毎週金・日曜日」となっておりましたが、

これは誤りで、

本当は「毎週水・日曜日」に配信しています。


その日は仕事がお休みなので。 
 


そして、そのことをまぐまぐのスタッフの方にお伝えしたら、

誠にありがたいことに、

次回の「ウィークリーまぐまぐ【ビジネス】」の同コーナーに

発行周期を修正して、再度掲載していただくことになりました!



ですので、是非そちらをご確認いただき、

「毎週水・日曜日」に、2~3分ほど

万年筆好きのオッサンのお話にお付き合いいただけたらと思います。



◆ さて、今回は

前回の「ペン先を育てる」という話にも通じる、

万年筆において、誤解の多い部分のお話をします。



今回のテーマは、「ペン先って、磨り減っちゃうの?」です。 



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         ■■ 万年筆の基礎のキソ篇 ■■
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       第5回 ペン先って、磨り減っちゃうの?
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前回の「ペンポイント(ペン先の先端の玉の部分)が磨耗する」

というお話を読んで、

おそらくあなたは、こう思ったのではありませんか?



「え~!? それじゃあペンポイントはどんどん磨り減って、

最終的には書けなくなっちゃうの??」



もっともな疑問です。

お店に来られるお客様も、

「ペン先が擦れて磨り減る」というお話をすると、

たいていこの疑問をもたれます。

  

むしろそれくらいまでお使いいただけたら、

万年筆としても本望、

まさに「万年筆冥利に尽きる」ことでしょうが、
 
ほとんどの場合は、そうはならないです。


 
どういうことか、ご説明します。 


  
これは、パイロット・コーポレーションの方が

実際におっしゃっていたお話ですが、

かの有名な歴史小説『宮本武蔵』を書いた吉川英治さんは、
 
パイロット社製の万年筆を使っていたそうです。



小説『宮本武蔵』といえば、

現在は『バガボンド』という漫画にもなっている長編歴史小説です。


 
その吉川英治さんのパイロットの万年筆。



5年がかりで、1000回以上にも及ぶ長期連載を書き上げた

その吉川先生の相棒とも言える万年筆。



後にパイロットの方が資料館からお借りして、

そのペンポイントを調べてみたら、

なんと、ほんの3分の1くらいしか磨り減ってなかったそうです。



つまり、あのような長編小説を書いたとしても、そんなものです。
 

 
ですから、皆さんが毎日寝る前に日記を書いたり、

契約書にサインしたり、

スケジュール帳に書き込んだりする程度では

はっきり言って、ほとんど磨耗しません。 
 
おそらく一生かかっても、

「書けなくなる」レベルまで磨り減ることはないでしょう。



ですから、安心してお使いください。


 
もちろん「多少は」磨り減ります。

でもそれは、皆さんにとって「書きやす~くなる」くらいのレベルの話です。



ですから、このあたりに関しては、あまり神経質にならず

ゆっくりと・・・そうですね、1年くらいかけて

自分好みのペン先に育ててあげてください。



それでは今日はこの辺で、

いつかあなたが、最高の一本に出会えますように・・・。




■■ 編集後記 ■■


 
この部分は本当に誤解の多い部分ですし、

なかなか販売員としても、説明しづらい、

本当にデリケートな部分です。

 

よくお店でも、

ショーケース内に展示している万年筆をお渡しすると、

「これって、他の人も試し書きしてるから、

ペン先磨り減ってるでしょ?」

と聞かれるお客様がいらっしゃいます。



ですが、たとえ何人ものお客様が店頭で、

メーカーからいただく上質でツルツルの紙に

いくら試し書きをしていただいたところで、

簡単に磨り減るものではありません。



ですから、是非ご安心ください。



それでもどうしても書き心地が気になるということでしたら

それは、もともとのペン先が、

あなたにフィットしていないケースが考えられます。



万年筆の製造は、ボールペンなどの他の筆記具と違い、

手作業による工程が多いので、

ペン先には、どうしても個体差が生じます。



セーラー・パイロット・プラチナなどの国内メーカーの万年筆は

まだ出荷前のチェックが厳しいので、

それほど個体差は激しくありませんが、

それでも、多少はあります。



ですから、同じ万年筆でも

ある方にとっては非常に書きやすくて、

ある方にとっては物足りないというケースが多々あります。



それは、かっこいい言い方をすると、『出会い』なんです。



よく「万年筆は、在庫がない筆記具」なんて言い方をしますが、

それほど、全く同じ万年筆というのは、二つとしてありません。



それが万年筆のオモシロいところです。

まさに『一期一会』ですね。



このことは、万年筆を選ばれる際には

心にとどめておいてほしいことのひとつです。



ちなみに、もっと具体的な万年筆の選び方に関しては、

また後日お話します。

その前に、知っておいてほしいことが、まだまだありますので。



今回は、ちょっと細かいお話になりました。

次回は再び、万年筆の楽しさについてのお話をします。



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   今号も最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

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◆■第4回■ 万年筆を、育てましょう! [万年筆の基礎知識]

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 万年筆の書き心地は十分体験していただきましたでしょうか?

 今回のテーマは、万年筆における最大の醍醐味のひとつ、

 「万年筆を、育てましょう!」です!


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         ■■ 万年筆の基礎のキソ篇 ■■
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         第4回 万年筆を、育てましょう!
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 さぁ、いきなり吉尾のオッサンがわけの分からないことを言い出しました。

 

 万年筆を、「育てる」・・・??

 生き物でもないのに「育てる」ってどういうこと??



 いや、何も毎日ご飯をあげてお散歩させてとか

 そういうことではないですよ!? 笑



 何が言いたいかというと、

 万年筆というのは、書いて、書いて、書きまくっているうちに、
 
 持ち主の『書きグセを覚えていく』という特徴を持っている

 ということです。


 
 まだちょっと分かりづらいと思うので、詳しくご説明しますね。 



 人にはそれぞれ、「筆記するときのクセ(書きグセ)」というものがあります。
 
 たとえば、文字を書くとき、

 ペンを寝かせて書く人もいれば、立てて書く人もいるでしょう。

 紙に対して垂直に当てて書く人もいれば、

 どちらかに傾いている人もいるでしょう。

 筆圧の弱めの人もいれば、強めの人もいるでしょう。

 それが「書きグセ」です。 



 その「書きグセ」によって、

 ペンの「先端の部分」が紙に当たってこすれる部分は、人それぞれ違います。

 
 (ちなみに、このペンの先端の玉の部分を『ペンポイント』といいます)



 一般にペンポイントの部分には、「イリジウム」という

 ものすごく硬~い金属が溶接してあるのですが、

 その硬~い金属だって、何度も何度も筆記するうちに

 いくらかは磨り減ってきます。



 そして、いつも筆記するときに紙に当たる部分が

 こすれて磨かれていくわけですから、

 当然、表面がツルツルになって、

 ペンの「すべり」が良くなります。


 
 その結果、書き心地がドンドン良くなっていきます。

 

 これが、万年筆が持ち主の「書きグセを覚える」ということ。

 ひいては、万年筆を「育てる」ということです!


  
 たとえば、何十年も同じ万年筆を使い続けているような方の

 万年筆をお借りして、

 倍率12倍くらいのルーペで見させていただくと、
 
 たいてい、そのペンポイントは、

 左右どちらかが極端に磨り減っていたり、

 紙に当たる部分だけピカピカに磨かれていたりしています。

 
 その方の長年のご使用によって、かなり形が変わっているわけです。


 
 ちなみに、こうした万年筆をお借りして、

 持ち主以外の方が筆記しても、

 おそらくそれほど「書きやすいな~!」とは思わないでしょう。

 

 ですが、所有者にとっては、書きやすいことこの上ありません。

 それは、その方の書きグセに、ペンが慣れてしまっているからです。


 
 まさしく『自分専用』の万年筆になってしまっているというわけです!


 
 この「ペン先が育つ」という感覚を一度体験すると、

 もうその万年筆が愛しくなって、
 
 ボールペンなどに浮気(?)したくなくなってしまいます。



 そして万年筆は、そんなあなたの信頼に応えるように、

 どんどん書きやすくなっていくでしょう。



 このようにして、万年筆はあなたの一生のパートナーになっていきます。



 ですから是非、万年筆を大事に育ててあげてください。

 

 それでは今日はこの辺で。

 いつかあなたが、最高の一本に出会えますように・・・

  

 ■■ 編集後記 ■■



 万年筆販売員というお仕事柄、

 修理のお取次ぎなどの際などに、

 お客様の愛用の万年筆を拝見させていただく機会が結構あります。



 そんなお客様の中には、
 
 もう何十年も前のシリーズの万年筆を

 今でも使い続けていらっしゃる方がいらっしゃいます。


 
 「もう古くなったし、新しいのにしてもええんやけどねぇ・・・」

 なんていうお話をされたりしながら、

 問題が起こっては修理を繰り返して、

 何十年も同じ万年筆を使い続けます。



 当然ペン先も、カナリ年季が入った、

 その方専用のペン先に育ちきっています。



 そんな万年筆とのかかわり方を見るたびに私は、

 「まさにこれが、万年筆との最高の付き合い方だな。」

 と感じます。


 
 今の世の中、お金を出せば、万年筆はいくらでも買えます。

 

 毎年発売される万年筆の中には、

 デザインが洗練された万年筆や、

 希少な素材を使用した万年筆などもたくさんございます。



 万年筆コレクターとして、

 珍しい、かっこいい万年筆をたくさんお持ちの方もいらっしゃいます。



 でも、たとえいくらお金を払っても、

 愛用の万年筆と過ごす「時間」は決して買うことはできません。



 私はこの、「時間を共有できる」というのが

 万年筆の最大の魅力だと思います。


 
 お使いいただくごとに、

 持ち主との歴史が増え、その方にとっての価値がどんどん上がってきます。



 ですから私は、何十万円もする高価な万年筆よりも、

 何十年も持ち主のために働き続けた万年筆の方が、

 どうしても「かっこいいなぁ」と思ってしまいます。



 もちろん価値観は人それぞれですので、

 一概には言えませんけどね。

 私はいつもそう思って、

 お客様のご愛用の万年筆を日々、お預かりしています。



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   今号も最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

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◆■第3回■ 万年筆で気持ちよ~く文字を書くコツ [万年筆の基礎知識]

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 こんにちは、吉尾武訓です。

 
 とりあえずスタートするための万年筆は、無事ゲットできたでしょうか?

 (まだの方は、前回のメルマガのバックナンバーを参考に

  とりあえず安価な万年筆を一本手に入れることをおすすめします)


 第3回のお題は、「万年筆で気持ちよ~く文字を書くコツ」についてです。

 是非、万年筆を片手にお読みください・・・


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         ■■ 万年筆の基礎のキソ篇 ■■
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       第3回 万年筆で気持ちよ~く文字を書くコツ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 万年筆の「利点」というのはたくさんあるのですが、

 多くの万年筆愛用者が、万年筆に一番に求めること・・・

 それはなんといっても、


 「力をいれずに、スラスラ~と文字が書ける」

 
 ということ!これに尽きます!


 万年筆というのは、第1回でもお話したように、

 「ペン軸」の中のインクが、
 
 「ペン芯」の細~い溝を通って、

 「ペン先」に常に供給される構造を持っています。


 つまり、ペン先(実際に紙に接触させて筆記する部分)の先端の部分まで、

 常にダクダクとインクが届いている状態になっているのが万年筆です。

 
 ですから筆記するときは、

 「ペンポイント(ペン先の先の玉がついている部分)」を

 紙の上にただ載せるだけで文字が書けるということです!
 
 その際、まったく力を入れなくても筆記できるということです!


 この点は、ボールペンとは大きく違います。

 ボールペンは、その名の通り、

 チップの先のボールを回転させることで

 ボール表面のインクが紙に転写される仕組みになっています。

 ですから、ボールを回転させるために、

 ある程度筆圧をかける必要があります。

 油性ボールペンの場合はとくにそうです。

 
 ですから、万年筆で筆記するときは、

 「できるだけ力を抜いて、リラ~ックスして書く」ことを意識してください。

 いいですか?「リラ~ックス」です。

 ためしに今、ノートやメモを用意して
 
 何か文字を書いてみてください。

 

 ちなみにペンを試し書きをするときの文字は、

 「永」の文字がいいです。

 なぜかというと、この「永」という漢字には、

 日本語の「トメ」「ハネ」「ハライ」「横線」「縦線」「点」などが

 全て含まれているからです。


 あとは、名前とか、住所とか、

 普段からよく書きなれた文字を書いてみてください。

 普段良く書いている文字を書いてみることで、

 万年筆の書き心地の差が分かります。

 

 いかがでしょうか?

 ちょっと万年筆が楽しくなってきたのではないですか?

 
 ちなみに、普段から油性ボールペンを使い慣れている方などは、

 この「力を抜いて書く」というのが

 なかなか難しかったりします。


 それでも、ずっと使っていくうちに

 だんだん慣れて、余分な力がぬけてきます。

 そうするほうが、万年筆は書きやすいからです。


 ですから、慣れるまでは、

 普段ボールペンを使う場面でも、可能な限り万年筆を使うように

 心がけてみてください。


 そのうち逆に、ボールペンを使うのがおっくうになっていきます。


 それでは今日はこの辺で。

 いつかあなたが、最高の一本に出会えますように・・・



 ■■ 編集後記 ■■



 この「力を抜いて書く」ということをご存じないゆえに、

 始めの一本の万年筆をダメにしてしまったり、

 「ゼンゼン書けない!」とあきらめてしまう方が、

 たまにいらっしゃいます。

 
 たとえば、ペン先の種類によっては、すごくやわらかいものもあります。
  
 万年筆をよく使われる方にはその方が滑らかに筆記できるので

 好まれるのですが、

 万年筆初心者でボールペンになれた方が、

 力を入れて筆記すると、

 「くにゃっ」とペン先が曲がって、開いてしまいます。
 
 そのまま筆記すると、2重の線になってしまったり、

 ひどい場合は、曲がったまま戻らなくなってしまうこともあります。

 
 その点、私が前回オススメした万年筆は、

 全て「ステンレス・スチール」のペン先なので、

 屈強で曲がりにくいです。


 その分、万年筆愛用者にとっては

 書き心地が物足りないのですが、

 ビギナーにとっては、とりあえず十分です。

  
 というか、今は技術は発達しているので、ステンレスのペン先でも

 十分書きやすいはずです。

 
 ですから、まずはお持ちのリーズナブルな万年筆で練習して、

 慣れたころに、ちょっと高級な万年筆なども検討してみてください。

 
 ・・・な~んて、

 私がいつも働くお店でも言えたらいいんですけどね!




 ※ 前回まで掲載していた『新製品・限定品情報』は、

   よく考えたら当メルマガの現在のテーマにそぐわないので

   今回からカットさせていただきます。


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    最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

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     モットーは「一番重要なことに集中する」「素直に行動する」
   
      
       「心の声に従う」「今日一日の区切りで生きる」です。
 

 
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◆■第2回■ どんな万年筆から始めればいいの? [万年筆の基礎知識]

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 こんにちは、吉尾武訓です。

 最初はまず、「小さな一歩」を踏み出すことが大事だと思います。 

 詳しくは編集後記で。

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 ■■ 新製品・限定品情報 (随時更新)■■
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 ■ ビスコンティ 『ホモ サピエンス』

 
 5000年以上も昔の古代に幕を明けた人類の歴史と、
 
 人類が成しえた、今日の文明・文化と科学の発展へ敬意を表して

 イタリアはフィレンツェの筆記具ブランド ビスコンティは

 人類という名の筆記具「ホモ サピエンス」を発表しました。


 http://www.diamond.gr.jp/new/file/100225_vi.pdf

 
 ボディの素材には、地球の誕生と同じだけの歴史を持つ、

 エトナ火山でのみ採取された厳選された溶岩(玄武岩溶岩)

 が使用されています。

 すべての金属部分には、青銅文化をモチーフに、美しい青銅を、

 ペン先は23金パラジウムを使用しています。


 ■ この「ホモ サピエンス」

 今年の春ぐらいにちらっと情報が入ってきて、

 ずっと気になっています。

 4月初旬ごろ発売となっていますが、

 現在も納期遅延状態が続いています。

 9月初旬ごろ発売と聞きましたが、どうでしょうねぇ・・・

 
 ちなみに私もまだ実物は拝見していません。

 いったい溶岩って、どんなさわり心地なんでしょうね?

 
 気になる方は、お近くの万年筆専門店にお問い合わせください。


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 ■■ 万年筆の基礎のキソ篇 ■■
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  第2回 どんな万年筆から始めればいいの?
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 さて、前回の編集後記でお話したとおり、
 
 万年筆を理解するイチバンの近道は、、

 「まず、実際に使ってみること」です!

 
 というわけで、今回のテーマは、

 「どんな万年筆から始めればいいの?」です!

 今日の内容を元に、お近くの文具屋さんで
 
 万年筆を一本買ってみましょう!


 ・・・と、ここであなたは、

 「え~、でも万年筆買うほどお金ないしぃ・・・」と
 
 思ったのではないでしょうか??

 
 でもご安心を!

 現在の日本では、なんと¥1,050から万年筆が買えます!

 しかもけっこう質のいいのが!

 
 ・・・とはいっても、いきなり飛び込みで文具屋さんに行っても

 いっぱい種類があって、わけが分からないですよね。

 
 ですから下に、¥5,000以内で、

 私が「万年筆デビュー」にオススメする万年筆を挙げておきました。

 これらをメモか印刷して、

 店員さんに「△△の○○はありますか~?」という風に聞いてみてください。



 ●● 万年筆デビューにオススメ万年筆 ●●


  ● 商品名 : ラミー サファリ

  
  メーカー名 : ラミー (ドイツ)

  価格 : ¥3,990(税込)


  オススメポイント : 

  現在、明るい色からモノトーンやスケルトンまで、

  全7色+限定色から選べます!

  もともとドイツの児童教育用に開発されたシリーズなので、

  ボディは軽めで、グリップが三角形になっていて、

  正しい持ち方が自然と身につきます。

  線の太さも、極細字・細字・中字から選べます。

  仲間同士で、色違いで持ってみるのも楽しいかもしれませんね。

  ゴレンジャーみたいに。



  ● 商品名 : ぺリカーノ Jr.


  メーカー名 : ペリカン (ドイツ)
  
  値段 : ¥1,575(税込)

  
  オススメポイント :

  これも児童教育用に開発された万年筆です。

  クリップがなくて、線幅もひとつしかありませんが、

  も~のすごく書き心地がいいです!

  スラスラスィ~~っと書けます!

  文具店でもし可能なら、ゼヒ試し書きしてみてください。

  お色も赤・青・黄・緑の4色あります。

  私の働くお店では、青がよく売れています。



  ● 商品名 : ハイエース ネオ


  メーカー名 : セーラー万年筆 (日本)
  
  値段 : ¥1,050 (税込)

  
  オススメポイント :

  日本三大万年筆メーカーのひとつ、セーラー万年筆の、

  なんと¥1,050で買える万年筆です!

  それでも、本格万年筆と同じ機能を備えており、
  
  ボトルインクからインクを吸入する「コンバーター」も使用可能です!

  (コンバーターについては、また後日お伝えします)
  
  先に紹介した舶来の万年筆は、

  アルファベットを書く国の万年筆ですので

  どうしても線幅が太めですが、

  こちらは、結構細い線が書けますので

  例えばスケジュール帳に、細かくびっしり字を書く人でも大丈夫です!

 
  
 
 ● この他にも、パーカーの「IM(アイエム)」「アーバン」や

 プラチナ万年筆の「プレジール」などいろいろありますが、

 私の個人的なオススメは上の3点です。

 
 とにかく、まずは第一歩を踏み出してみてください。

 最初の万年筆をゲットしたら、

 次回のメルマガ配信まで、とにかくいろんなノートやメモ帳などに、

 まずは我流で結構ですので、書いて書いて、書きまくってください!

 
 次回は、「万年筆で気持ちよ~く文字を書くコツ」について

 お話します。

 

 それでは今日はこの辺で。

 いつかあなたが、最高の一本に出会えますように・・・




 ■■ 編集後記 ■■


 上記3点の他にも、
 
 安くて質のいい万年筆はたくさん出ています。

 というか、最近の、特に国内のメーカーは、

 数万円もする万年筆よりも、

 大体¥3,000~7,000くらいの万年筆をどんどん出しています。

 
 もちろん、金ペン(金の入ったペン先、後日ご説明します)など、

 高価な万年筆は、デザインもかっこいいですし、書き心地もいいです。

 すでにお持ちの方はいいですが、

 まだ万年筆を1本もお持ちでないビギナーの方は

 スタートからそんなにいいものを持つ必要もないと思いますし、

 何も知識がないままで販売員に話しかけると

 やはりいいものを「買わされちゃう」可能性があります。

 
 かくいう私だって、店頭で接客させていただいた場合はそうします。
 
 お店にいるときは、お給料をもらってそこにいるわけですから。

 ( このあたりの、販売員の『裏事情』的なことも、

  また後日お伝えしますね )

  
 ですから最初は、上の3点を目印に、

 比較的お安めの万年筆で、「小さな一歩」を踏み出してみてください。 
 

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   最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

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 内容が長くなっておりますが、

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コメント(1) 

◆■第1回■ そもそも万年筆って、何? [万年筆の基礎知識]

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 はじめまして、吉尾武訓です。

 万年筆を理解するためのイチバン効果的な方法をお伝えします。
 
 詳しくは編集後記で。

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 イタリアはフィレンツェの筆記具ブランド ビスコンティは

 人類という名の筆記具「ホモ サピエンス」を発表しました。


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 ボディの素材には、地球の誕生と同じだけの歴史を持つ、

 エトナ火山でのみ採取された厳選された溶岩(玄武岩溶岩)

 が使用されています。

 すべての金属部分には、青銅文化をモチーフに、美しい青銅を、

 ペン先は23金パラジウムを使用しています。


 ■ この「ホモ サピエンス」

 今年の春ぐらいにちらっと情報が入ってきて、

 ずっと気になっています。

 4月初旬ごろ発売となっていますが、

 現在も納期遅延状態が続いています。

 9月初旬ごろ発売と聞きましたが、どうでしょうねぇ・・・

 
 ちなみに私もまだ実物は拝見していません。

 いったい溶岩って、どんなさわり心地なんでしょうね?

 
 気になる方は、お近くの万年筆専門店にお問い合わせください。


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 ■■ 万年筆の基礎のキソ篇 ■■
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  第1回 そもそも万年筆って、何?
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 それでは内容に入っていきます。

 第一回のテーマはズバリ

 『そもそも万年筆って、何?』です。

 
 これについては、超カンタンに説明します

 万年筆とは、

 
 「ペン軸」の中のインクが、
 
 「ペン芯」の細~い溝を通って、

 「ペン先」に常に供給される構造を持った
 
 ペンの一種です。

  
 ものすごくザックリした説明ですが、今はこれでジューブンです。

 

 さて、今回から、『万年筆の基礎のキソ篇』と題しまして、

 ● 万年筆の選び方

 ● 長所と短所

 ● 使い方

 ● メンテナンス方法

 ● 使用上の注意点

 ● インクの選び方

 ● 紙の選び方

 ● 国産と舶来の違い
 
 ・・・などなど、

 ゆっくりじっくり、分かりやすく説明していきます。
 
 (順番は、上の通りじゃないかもです)


 それではまた次回。

 あなたが最高の一本に出会えますように・・・




 ■■ 編集後記


 
 ■ 万年筆は、一度足を踏み入れると、広くて深いので、

 その入り口で第一歩を踏み出せないでいる人が

 とてもたくさんいるようですが、

 まずは最低限のコトを頭に入れて使用すれば、

 難しいことはまったくありません。

 ケータイやパソコンを覚えるより何倍もカンタンです。

 
 そこで、冒頭でもお伝えした、

 「万年筆を理解するためのイチバン効果的な方法」をご紹介します


 かのアルバート・アインシュタインは言いました。
 
 「何かを学ぶためには、自分で体験する以上に良い方法はない。」


 その言葉に習い、万年筆を早く深く理解する入り口としては、

 まず「実際に使ってみること」です!

  
 ということで、次回は「万年筆の選び方」についてお話します。

 万年筆デビューをするにあたり最適な万年筆を、

 価格、使いやすさなどを踏まえて、分かりやすくお伝えします。

 
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 最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

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 ■■ 書くを楽しむ!万年筆販売員 吉尾武訓の万年筆のススメ ■■

 発行人: 吉尾 武訓 

      
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      「心の声に従う」「最後まであきらめない」です。
 

 
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 内容が長くなっておりますが、

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