◆■第5回■ ペン先って、磨り減っちゃうの? [万年筆の基礎知識]

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こんにちは、吉尾 武訓です。

 

今号から、23日発行の「ウィークリーまぐまぐ」を読んで

読者になっていただいた方もいらっしゃいますね。



たくさんの興味深い新作メルマガが並ぶ中で

私のメルマガをお選びいただきまして、ありがとうございます。

 

また、23日以前よりご登録いただいている方々、

いつもご愛読ありがとうございます。



ちなみに今号から読み始めた方、

水曜日に配信されて「あれっ??」と思われたでしょうか?



実は今週の月曜に配信された

「ウィークリーまぐまぐ【ビジネス】」には

配信周期が「毎週金・日曜日」となっておりましたが、

これは誤りで、

本当は「毎週水・日曜日」に配信しています。


その日は仕事がお休みなので。 
 


そして、そのことをまぐまぐのスタッフの方にお伝えしたら、

誠にありがたいことに、

次回の「ウィークリーまぐまぐ【ビジネス】」の同コーナーに

発行周期を修正して、再度掲載していただくことになりました!



ですので、是非そちらをご確認いただき、

「毎週水・日曜日」に、2~3分ほど

万年筆好きのオッサンのお話にお付き合いいただけたらと思います。



◆ さて、今回は

前回の「ペン先を育てる」という話にも通じる、

万年筆において、誤解の多い部分のお話をします。



今回のテーマは、「ペン先って、磨り減っちゃうの?」です。 



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       第5回 ペン先って、磨り減っちゃうの?
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前回の「ペンポイント(ペン先の先端の玉の部分)が磨耗する」

というお話を読んで、

おそらくあなたは、こう思ったのではありませんか?



「え~!? それじゃあペンポイントはどんどん磨り減って、

最終的には書けなくなっちゃうの??」



もっともな疑問です。

お店に来られるお客様も、

「ペン先が擦れて磨り減る」というお話をすると、

たいていこの疑問をもたれます。

  

むしろそれくらいまでお使いいただけたら、

万年筆としても本望、

まさに「万年筆冥利に尽きる」ことでしょうが、
 
ほとんどの場合は、そうはならないです。


 
どういうことか、ご説明します。 


  
これは、パイロット・コーポレーションの方が

実際におっしゃっていたお話ですが、

かの有名な歴史小説『宮本武蔵』を書いた吉川英治さんは、
 
パイロット社製の万年筆を使っていたそうです。



小説『宮本武蔵』といえば、

現在は『バガボンド』という漫画にもなっている長編歴史小説です。


 
その吉川英治さんのパイロットの万年筆。



5年がかりで、1000回以上にも及ぶ長期連載を書き上げた

その吉川先生の相棒とも言える万年筆。



後にパイロットの方が資料館からお借りして、

そのペンポイントを調べてみたら、

なんと、ほんの3分の1くらいしか磨り減ってなかったそうです。



つまり、あのような長編小説を書いたとしても、そんなものです。
 

 
ですから、皆さんが毎日寝る前に日記を書いたり、

契約書にサインしたり、

スケジュール帳に書き込んだりする程度では

はっきり言って、ほとんど磨耗しません。 
 
おそらく一生かかっても、

「書けなくなる」レベルまで磨り減ることはないでしょう。



ですから、安心してお使いください。


 
もちろん「多少は」磨り減ります。

でもそれは、皆さんにとって「書きやす~くなる」くらいのレベルの話です。



ですから、このあたりに関しては、あまり神経質にならず

ゆっくりと・・・そうですね、1年くらいかけて

自分好みのペン先に育ててあげてください。



それでは今日はこの辺で、

いつかあなたが、最高の一本に出会えますように・・・。




■■ 編集後記 ■■


 
この部分は本当に誤解の多い部分ですし、

なかなか販売員としても、説明しづらい、

本当にデリケートな部分です。

 

よくお店でも、

ショーケース内に展示している万年筆をお渡しすると、

「これって、他の人も試し書きしてるから、

ペン先磨り減ってるでしょ?」

と聞かれるお客様がいらっしゃいます。



ですが、たとえ何人ものお客様が店頭で、

メーカーからいただく上質でツルツルの紙に

いくら試し書きをしていただいたところで、

簡単に磨り減るものではありません。



ですから、是非ご安心ください。



それでもどうしても書き心地が気になるということでしたら

それは、もともとのペン先が、

あなたにフィットしていないケースが考えられます。



万年筆の製造は、ボールペンなどの他の筆記具と違い、

手作業による工程が多いので、

ペン先には、どうしても個体差が生じます。



セーラー・パイロット・プラチナなどの国内メーカーの万年筆は

まだ出荷前のチェックが厳しいので、

それほど個体差は激しくありませんが、

それでも、多少はあります。



ですから、同じ万年筆でも

ある方にとっては非常に書きやすくて、

ある方にとっては物足りないというケースが多々あります。



それは、かっこいい言い方をすると、『出会い』なんです。



よく「万年筆は、在庫がない筆記具」なんて言い方をしますが、

それほど、全く同じ万年筆というのは、二つとしてありません。



それが万年筆のオモシロいところです。

まさに『一期一会』ですね。



このことは、万年筆を選ばれる際には

心にとどめておいてほしいことのひとつです。



ちなみに、もっと具体的な万年筆の選び方に関しては、

また後日お話します。

その前に、知っておいてほしいことが、まだまだありますので。



今回は、ちょっと細かいお話になりました。

次回は再び、万年筆の楽しさについてのお話をします。



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   今号も最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

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     発行人: 吉尾 武訓 (よしオッサン)


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