◆■■第13回 川口先生の研修会レポート 最終回 [万年筆ニュース]
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今再び、現代人の心をとらえ始めている「万年筆」の神秘と奥深さにせまる
年間200本以上の万年筆を販売する万年筆販売員 吉尾武訓のメルマガ
■■ なぜ人は、万年筆に魅了されるのか ■■
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■ メルマガ発行人 吉尾武訓(よしおたけのり)のプロフィール
⇒ http://www.fp-debut.com/profile/index.html
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こんにちは、吉尾武訓です。
今回で川口先生の研修会レポートは終了です。
やっぱり万年筆は便利ですよ!
くわしくは編集後記で。
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■■ 新製品・限定品情報 (随時更新)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ペリカン【スーベレーンM800 blue o' blue (ブルー・オ・ブルー)】
ペリカン万年筆のなかでもとくにファンの多い
「M800モデル」の特別生産品が登場します。
「blue o' blue ブルー・オ・ブルー」とは
「青に重ねた青」という意味です。
その名の通り上品で奥行きのある「ブルーモザイク」のボディです。
やわらかなモザイク柄とゴールドのクリップとリングで
高級感がより一層深まります。
●画像はこちら ⇒ http://ameblo.jp/yoshi-ossan/entry-10655745092.html
■こちらは、先日のセーラー万年筆の展示会で実物を見てきました。
すごく上品で、ビジネスにもお使いいただける
落ち着いた雰囲気を持っています。
ふつう青軸には、さわやかなクロームやシルバートリムが多いですが、
ゴールドもかなり合いますね。目からうろこが落ちました。
発売日は、かなり伸びておりまして、
営業さんいわく「10月末か、11月の上旬になりそうです」とのこと。
気になる方は、お近くの万年筆販売店にお問い合わせください。
●全国の販売店紹介はこちら ⇒ http://www.fp-debut.com/article6/index.html
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テーマ : 万年筆ニュース
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◆■■第13回 川口先生の研修会レポート 最終回
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■それでは今日の内容です。
研修会では、論文式試験の話題のほかに、
女性にとっての万年筆の話や、
ちょっとした万年筆のこぼれ話もありました。
最後にそちらをご紹介して、研修会レポートを終了します。
◆◆ 女性の方は、万年筆使いたい人が多い ◆◆
一般的に、手紙・日記書く人は
女性のほうが多いです。
もしかすると、日常で万年筆を使うとすれば、
男性より女性のほうが向いているのかもしれません。
だから、女性は万年筆をもちたいと思っていらっしゃる方は
かなりいらっしゃいます。
ですが、女性は男性のように、衝動買いはほとんどしません。
というのも、女性には買い物をする順番があることが多いからです。
そこで、きちんと万年筆の楽しさ、奥深さをご説明さしあげると、
お金を貯めて買いに来てくださるようになります。
では女性用にはどんな万年筆がいいのでしょうか?
「女性が使う万年筆」となると、私たち販売員はよく
「軽くて、軸が細くて、価格は2万円くらいで・・・」
というような万年筆をお勧めしてしまいがちです。
そして女性の方も、
あまり大きくてゴツい万年筆は遠慮してしまう傾向があります。
しかし万年筆は、もともと筆圧を書ける必要のない筆記具ですので、
女性が少し大きめの万年筆を持っても、
大きくて書きづらいということは、ほとんどありません。
ちなみに万年筆として一番書きやすい重量というのは、
「30グラム前後」だそうです。
これは男女問わず、万年筆にとって書きやすい重量です。
ちょうど、モンブラン146シリーズあたりがそれにあたります。
ですから、女性が「モンブラン146」を持っても
全く問題ないということです。
ちなみにふだん川口先生は、女性の方に
「どんな万年筆がいいですか?」と質問されたら、
「好きなものを選んでください。
私がそれをあなたに合うように調整してあげます。」
と答えるそうです。
◆◆ なくなったKAN ◆◆
ある日のペンクリニックで、
食事に行くのときに、3本の万年筆を
手帳に差して会場に置いて行ったそうです。
その万年筆は、川口先生ご愛用の
「ブライヤー」・「エボナイト」・「還暦万年筆KAN」でした。
そして食事から帰ってくると、
なんとそのうち1本がなくなっていました。
何がなくなっていたか分かりますか?
ちなみに「ブライヤー」や「エボナイト」製の万年筆は、
10万円近くする限定商品の万年筆です。
そして「KAN」は、定価3万円の定番商品です。
普通なら、高価で希少な「ブライヤー」か「エボナイト」が
なくなると思いますが、
実はこのときなくなったのは、還暦万年筆「KAN」でした。
なぜかというと、これが一番書きやすかったからです。
川口先生は、自分はいつでも調整できるので、
要望があれば、普段のペンクリニックで
川口先生の持っている万年筆のペン先を
お客様のと交換してあげることもよくあるそうです。
しかし、この「KAN」は、還暦万年筆。
いわば「贈答用」として開発したものなので、
「ペン先交換してください」という注文がありません。
ですから自分好みに調整を重ねて、
かなり理想の書き味になっていたそうです。
それだけに、なくなったときはかなりショックだったそうです。
まぁこれも、人々が「書きやすい」万年筆を求めている証拠だと
おっしゃっていました。
そして現在、また新たに「KAN」を研いでいますが
あのときの書き味には、まだ及ばないそうです。
◆◆ 極細・細字の万年筆がオススメ ◆◆
きれいな字が書けると、万年筆は楽しくなります。
では、日本の文字を書くのに一番適した線幅はというと、
それはやはり細い線幅だそうです。
1911年、セーラー万年筆が創業したときに
初めてつくった万年筆は、極細と細字だったそうです。
その後、舶来製品が入ってきたときに
中字や太字をつくったそうです。
ですから、日本人のニーズにいちばん合っているのは
極細・細字です。
だから、川口先生が開発する新製品・限定品の万年筆は
極細から中字までしかつくりません。
ですが、極細と細字は、
調整しないと書き味が良くありません。
店頭にあるものも、川口先生に言わせると「書きにくい」そうです。
ですから、極細・細字を愛用している方は、
一度ペンドクターの調整をうけることをお勧めします。
極細・細字が書きやすければ、万年筆を使う幅も広がって、
万年筆は楽しくなります。
「お客様は書きやすい極細・細字を求めている。」
この信念をもって、川口先生はペンを開発し、調整しているそうです。
■■編集後記
これで、川口先生の研修会のレポートは全て出し切りました。
これだけの内容を忠実にメルマガで再現できたのは、
【万年筆】でお話の内容をメモしていたからです。
なんの抵抗もなくスラスラ書けるので、
全ての内容の8~9割くらいは持って帰ることが出来たと思います。
やはり万年筆は便利ですよ!
ちなみにこの研修会は、
関西の文具店の販売員の方がたくさん出席していたのですが、
実は会場で、万年筆でメモしているのは私だけでした。
研修を始める前に、最前列で座っている私に川口先生が、
「今日は万年筆もってますか?」と聞かれて、
「もちろん!」と愛用の万年筆を掲げたとき、
周りを見ると、皆さんの手にはボールペンが握られていました。
まぁ、ボールペンは便利ですけどね・・・
そのかわりボールペンと違い、
万年筆はキャップを開けっ放しだとインクが乾きますから、
それはもう、休みなくメモし続けました。
ちなみに、このような場所に便利な
「キャップレス」という万年筆があるのを、
あなたはご存知ですか?
ちょうど良い機会なので、
次回は「キャップレス万年筆」についてご紹介しますね。
それでは今日はこの辺で、
いつかあなたが、最高の一本に出会えますように・・・。
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今号も最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。
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■■ なぜ人は、万年筆に魅了されるのか ■■
発行人 : 吉尾武訓(よしおたけのり)
モットーは「一番重要なことに集中する」「素直に行動する」
「魂を込める」「コツコツを積み重ねる」です。
● 【プロフィール】⇒ http://www.fp-debut.com/profile/index.html
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■ このメルマガでは、万年筆販売員としての知識と経験をもとに、
万年筆と「正しく、楽しく、自分らしく」付き合うための情報を
お伝えしています。
■ 万年筆に関する「基礎知識」などを
ウェブサイト上にまとめて、公開しています。
是非ご参考にしてください。
よろしければ、ご家族やお友達にも教えてあげてください。
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■ペリカン【スーベレーンM800 blue o' blue (ブルー・オ・ブルー)】
ペリカン万年筆のなかでもとくにファンの多い
「M800モデル」の特別生産品が登場します。
「blue o' blue ブルー・オ・ブルー」とは
「青に重ねた青」という意味です。
その名の通り上品で奥行きのある「ブルーモザイク」のボディです。
やわらかなモザイク柄とゴールドのクリップとリングで
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ふつう青軸には、さわやかなクロームやシルバートリムが多いですが、
ゴールドもかなり合いますね。目からうろこが落ちました。
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■それでは今日の内容です。
研修会では、論文式試験の話題のほかに、
女性にとっての万年筆の話や、
ちょっとした万年筆のこぼれ話もありました。
最後にそちらをご紹介して、研修会レポートを終了します。
◆◆ 女性の方は、万年筆使いたい人が多い ◆◆
一般的に、手紙・日記書く人は
女性のほうが多いです。
もしかすると、日常で万年筆を使うとすれば、
男性より女性のほうが向いているのかもしれません。
だから、女性は万年筆をもちたいと思っていらっしゃる方は
かなりいらっしゃいます。
ですが、女性は男性のように、衝動買いはほとんどしません。
というのも、女性には買い物をする順番があることが多いからです。
そこで、きちんと万年筆の楽しさ、奥深さをご説明さしあげると、
お金を貯めて買いに来てくださるようになります。
では女性用にはどんな万年筆がいいのでしょうか?
「女性が使う万年筆」となると、私たち販売員はよく
「軽くて、軸が細くて、価格は2万円くらいで・・・」
というような万年筆をお勧めしてしまいがちです。
そして女性の方も、
あまり大きくてゴツい万年筆は遠慮してしまう傾向があります。
しかし万年筆は、もともと筆圧を書ける必要のない筆記具ですので、
女性が少し大きめの万年筆を持っても、
大きくて書きづらいということは、ほとんどありません。
ちなみに万年筆として一番書きやすい重量というのは、
「30グラム前後」だそうです。
これは男女問わず、万年筆にとって書きやすい重量です。
ちょうど、モンブラン146シリーズあたりがそれにあたります。
ですから、女性が「モンブラン146」を持っても
全く問題ないということです。
ちなみにふだん川口先生は、女性の方に
「どんな万年筆がいいですか?」と質問されたら、
「好きなものを選んでください。
私がそれをあなたに合うように調整してあげます。」
と答えるそうです。
◆◆ なくなったKAN ◆◆
ある日のペンクリニックで、
食事に行くのときに、3本の万年筆を
手帳に差して会場に置いて行ったそうです。
その万年筆は、川口先生ご愛用の
「ブライヤー」・「エボナイト」・「還暦万年筆KAN」でした。
そして食事から帰ってくると、
なんとそのうち1本がなくなっていました。
何がなくなっていたか分かりますか?
ちなみに「ブライヤー」や「エボナイト」製の万年筆は、
10万円近くする限定商品の万年筆です。
そして「KAN」は、定価3万円の定番商品です。
普通なら、高価で希少な「ブライヤー」か「エボナイト」が
なくなると思いますが、
実はこのときなくなったのは、還暦万年筆「KAN」でした。
なぜかというと、これが一番書きやすかったからです。
川口先生は、自分はいつでも調整できるので、
要望があれば、普段のペンクリニックで
川口先生の持っている万年筆のペン先を
お客様のと交換してあげることもよくあるそうです。
しかし、この「KAN」は、還暦万年筆。
いわば「贈答用」として開発したものなので、
「ペン先交換してください」という注文がありません。
ですから自分好みに調整を重ねて、
かなり理想の書き味になっていたそうです。
それだけに、なくなったときはかなりショックだったそうです。
まぁこれも、人々が「書きやすい」万年筆を求めている証拠だと
おっしゃっていました。
そして現在、また新たに「KAN」を研いでいますが
あのときの書き味には、まだ及ばないそうです。
◆◆ 極細・細字の万年筆がオススメ ◆◆
きれいな字が書けると、万年筆は楽しくなります。
では、日本の文字を書くのに一番適した線幅はというと、
それはやはり細い線幅だそうです。
1911年、セーラー万年筆が創業したときに
初めてつくった万年筆は、極細と細字だったそうです。
その後、舶来製品が入ってきたときに
中字や太字をつくったそうです。
ですから、日本人のニーズにいちばん合っているのは
極細・細字です。
だから、川口先生が開発する新製品・限定品の万年筆は
極細から中字までしかつくりません。
ですが、極細と細字は、
調整しないと書き味が良くありません。
店頭にあるものも、川口先生に言わせると「書きにくい」そうです。
ですから、極細・細字を愛用している方は、
一度ペンドクターの調整をうけることをお勧めします。
極細・細字が書きやすければ、万年筆を使う幅も広がって、
万年筆は楽しくなります。
「お客様は書きやすい極細・細字を求めている。」
この信念をもって、川口先生はペンを開発し、調整しているそうです。
■■編集後記
これで、川口先生の研修会のレポートは全て出し切りました。
これだけの内容を忠実にメルマガで再現できたのは、
【万年筆】でお話の内容をメモしていたからです。
なんの抵抗もなくスラスラ書けるので、
全ての内容の8~9割くらいは持って帰ることが出来たと思います。
やはり万年筆は便利ですよ!
ちなみにこの研修会は、
関西の文具店の販売員の方がたくさん出席していたのですが、
実は会場で、万年筆でメモしているのは私だけでした。
研修を始める前に、最前列で座っている私に川口先生が、
「今日は万年筆もってますか?」と聞かれて、
「もちろん!」と愛用の万年筆を掲げたとき、
周りを見ると、皆さんの手にはボールペンが握られていました。
まぁ、ボールペンは便利ですけどね・・・
そのかわりボールペンと違い、
万年筆はキャップを開けっ放しだとインクが乾きますから、
それはもう、休みなくメモし続けました。
ちなみに、このような場所に便利な
「キャップレス」という万年筆があるのを、
あなたはご存知ですか?
ちょうど良い機会なので、
次回は「キャップレス万年筆」についてご紹介しますね。
それでは今日はこの辺で、
いつかあなたが、最高の一本に出会えますように・・・。
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今号も最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。
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■■ なぜ人は、万年筆に魅了されるのか ■■
発行人 : 吉尾武訓(よしおたけのり)
モットーは「一番重要なことに集中する」「素直に行動する」
「魂を込める」「コツコツを積み重ねる」です。
● 【プロフィール】⇒ http://www.fp-debut.com/profile/index.html
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■ このメルマガでは、万年筆販売員としての知識と経験をもとに、
万年筆と「正しく、楽しく、自分らしく」付き合うための情報を
お伝えしています。
■ 万年筆に関する「基礎知識」などを
ウェブサイト上にまとめて、公開しています。
是非ご参考にしてください。
よろしければ、ご家族やお友達にも教えてあげてください。
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◆■■【号外】 川口先生の研修会レポート その2 [万年筆ニュース]
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今再び、現代人の心をとらえ始めている「万年筆」の神秘と奥深さにせまる
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こんにちは、吉尾武訓です。
【号外】でお届けします。
昨日のつづきです。
あなたのお知り合いで司法試験の受験生がいらっしゃったら、
是非教えてあげてください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■ テーマ : 万年筆ニュース
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◆■■【号外】 川口先生の研修会レポート その2
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
司法試験に一番いいのは万年筆です。
ではなぜ万年筆がいいのか?
それは、何時間も書き続ける論文式試験を受けるには、
力を抜ける筆記具でなければ疲れてしまうからです。
司法試験というのは、
考える時間より書く時間のほうが長くかかります。
答えを考えるのももちろん大変ですが、
その答えを解答用紙に書くこと自体がかなりの重労働です。
そのときに、ボールペンやローラーボール(水性ボールペン)では
どうしても手が疲れてしまいます。
ひどい場合は、しびれて動かなくなるという話も聞きます。
試験本番では緊張して力が入るので、余計に疲れるでしょう。
だから万年筆が良いのです。
さらに、こんな話を聞いたことはありますでしょうか?
司法試験の試験委員は、採点をしていく際に
受験番号の1番から順番に採点していくかというと、
実はそうではないそうです。
実際はどうしているかというと、
まず、一通りダーッと流して見て、
解答用紙を、「読みやすいもの」と「読みにくいもの」に
ザックリ分けるそうです。
その上で、まず「読みやすい」方から読んで、採点していきます。
逆に「読みにくい」答案は、後回しにされてしまいます。
ちなみに「読みやすい」答案とは、
●インクの量が変わらず一定で
●文字がつぶれていない
●ある程度、字形が整っている
答案です。
ということは、厳しいお話ですが、
採点する前から答案は、2種類に振り分けられているということです。
もちろん後回しにされた答案も
全く読まれないことはないと思いますが、
「読みやすい」答案と比べて、
だいぶ不利になることは想像できます。
試験委員も人間ですし、何百人もの試験を一気に採点していくわけです。
読み手のことを考えた、読みやすい答案に
好印象をもつこともあるでしょう。
そんな感じで、
どんなに長い間勉強して、どんなに法律知識のある人でも、
実際には、答案だけを見て判断されるわけです。
そうなると、あとは道具に頼るしかありません。
だから多くの受験者は、万年筆を選ぶわけです。
だから多くの合格者は、万年筆を選んだわけです。
なるほど万年筆がいいことは分かりました。
では、どんな万年筆がいいのでしょうか?
明日に続けます。
■■編集後記
今回のお話にあった採点方法について、
もちろん私は試験委員などやったことありませんし、
地域や人によっては、
違う方法をとっていることもあるかもしれません。
ですから今回のお話は、
とりあえずは「ウワサ話」として受け取ってください。
ただ川口先生いわく、確かな情報だそうです。
私も昔、「宅建」と「管業」をとりましたが、
国家資格をとるというのは、かなり大変なことです。
これまでの自分のカラを何枚も破らないと、
合格答案というものはつくれません。
是非皆さん、頑張ってほしいと思います。
それでは今日はこの辺で、
いつかあなたが、最高の一本に出会えますように・・・。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今号も最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。
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■■ なぜ人は、万年筆に魅了されるのか ■■
発行人 : 吉尾武訓(よしおたけのり)
モットーは「一番重要なことに集中する」「素直に行動する」
「魂を込める」「コツコツを積み重ねる」です。
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【号外】でお届けします。
昨日のつづきです。
あなたのお知り合いで司法試験の受験生がいらっしゃったら、
是非教えてあげてください。
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◆■■【号外】 川口先生の研修会レポート その2
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司法試験に一番いいのは万年筆です。
ではなぜ万年筆がいいのか?
それは、何時間も書き続ける論文式試験を受けるには、
力を抜ける筆記具でなければ疲れてしまうからです。
司法試験というのは、
考える時間より書く時間のほうが長くかかります。
答えを考えるのももちろん大変ですが、
その答えを解答用紙に書くこと自体がかなりの重労働です。
そのときに、ボールペンやローラーボール(水性ボールペン)では
どうしても手が疲れてしまいます。
ひどい場合は、しびれて動かなくなるという話も聞きます。
試験本番では緊張して力が入るので、余計に疲れるでしょう。
だから万年筆が良いのです。
さらに、こんな話を聞いたことはありますでしょうか?
司法試験の試験委員は、採点をしていく際に
受験番号の1番から順番に採点していくかというと、
実はそうではないそうです。
実際はどうしているかというと、
まず、一通りダーッと流して見て、
解答用紙を、「読みやすいもの」と「読みにくいもの」に
ザックリ分けるそうです。
その上で、まず「読みやすい」方から読んで、採点していきます。
逆に「読みにくい」答案は、後回しにされてしまいます。
ちなみに「読みやすい」答案とは、
●インクの量が変わらず一定で
●文字がつぶれていない
●ある程度、字形が整っている
答案です。
ということは、厳しいお話ですが、
採点する前から答案は、2種類に振り分けられているということです。
もちろん後回しにされた答案も
全く読まれないことはないと思いますが、
「読みやすい」答案と比べて、
だいぶ不利になることは想像できます。
試験委員も人間ですし、何百人もの試験を一気に採点していくわけです。
読み手のことを考えた、読みやすい答案に
好印象をもつこともあるでしょう。
そんな感じで、
どんなに長い間勉強して、どんなに法律知識のある人でも、
実際には、答案だけを見て判断されるわけです。
そうなると、あとは道具に頼るしかありません。
だから多くの受験者は、万年筆を選ぶわけです。
だから多くの合格者は、万年筆を選んだわけです。
なるほど万年筆がいいことは分かりました。
では、どんな万年筆がいいのでしょうか?
明日に続けます。
■■編集後記
今回のお話にあった採点方法について、
もちろん私は試験委員などやったことありませんし、
地域や人によっては、
違う方法をとっていることもあるかもしれません。
ですから今回のお話は、
とりあえずは「ウワサ話」として受け取ってください。
ただ川口先生いわく、確かな情報だそうです。
私も昔、「宅建」と「管業」をとりましたが、
国家資格をとるというのは、かなり大変なことです。
これまでの自分のカラを何枚も破らないと、
合格答案というものはつくれません。
是非皆さん、頑張ってほしいと思います。
それでは今日はこの辺で、
いつかあなたが、最高の一本に出会えますように・・・。
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◆■■第12回 川口先生の研修会レポート その1 [万年筆ニュース]
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■ビスコンティ 『ホモ サピエンス』
5000年以上も昔の古代に幕を明けた人類の歴史と、
人類が成しえた、今日の文明・文化と科学の発展へ敬意を表して
イタリアはフィレンツェの筆記具ブランド ビスコンティは
人類という名の筆記具「ホモ サピエンス」を発表しました。
http://www.diamond.gr.jp/new/file/100225_vi.pdf
ボディの素材には、地球の誕生と同じだけの歴史を持つ、
エトナ火山でのみ採取された厳選された溶岩(玄武岩溶岩)
が使用されています。
すべての金属部分には、青銅文化をモチーフに、美しい青銅を、
ペン先は23金パラジウムを使用しています。
■この「ホモ サピエンス」、
上のサイトでは「4月初旬ごろ発売」となっていますが、
9月の現在も納期遅延状態が続いています。
現在は、代理店の契約更新うんぬんで、
発売日がさらに延びているとかなんとか・・・
ちなみに私もまだ実物は拝見していません。
いったい溶岩って、どんなさわり心地なんでしょうね?
気になる方は、お近くの万年筆専門店にお問い合わせください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■ テーマ : 万年筆ニュース
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆■■第12回 川口先生の研修会レポート その1
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
前にお伝えしたとおり、
今回は9/14の、ペンドクター川口明弘先生による研修会の内容を
皆さんにこっそりお伝えします。
1時間以上の研修の内容を、万年筆を使った速記で
もらすことなくメモしていったので、
かなりの分量になります。
ですから今回で一気にお伝えするのは無理ですが、
あまり間をおくのも情報の新鮮さが損なわれますので、
この研修レポートに関しては、伝え終わるまで
毎日配信していこうと思います。
よろしくお付き合いください。
それでは内容に入る前に、
まずは簡単に川口明弘先生のご紹介をさせていただきます。
■■ 川口明弘 ■■
●1947(昭和22)年、鹿児島県生まれ。
●1971年セーラー万年筆に入社。
●ペンの工業デザイン、企画、開発を手がける。
●代表作:還暦万年筆「KAN」
プロフェッショナルギア マイカルタ万年筆など
●1990年代初めから万年筆クリニックのペンドクターとして活躍。
万年筆の技術指導でも広く精力的に活動中。
■そんな川口先生の研修会のレポートです。
------------------------------
今回のセーラー万年筆の関西の展示会は、
大阪のとあるイベントホールで行われました。
開始10分前に会場に入ると、
川口先生はすでにお席について、準備をされていました。
机の上には、川口先生のご愛用の万年筆が3本、
手帳の表紙の外側にクリップで引っ掛けた形で
置かれていました。
ちなみにその3本とは、お話の内容でも出てきますが、
「マイカルタ」「KAN」「エボナイト」です。
しっかり使い込まれた風合いが、
約2メートル離れた私の席でもよく分かりました。
そして時間になり、
「それでは始めましょうか。」
というゆったりとした感じで、研修会はスタートしました。
まず始めにお話された内容は、
「最近ペンクリニックをしていて、思うこと。」
川口先生は毎年、
ペンクリニックを60回行う予定で動いており、
9月末の時点で40回のペンクリニックを開催することになるそうです。
そんな川口先生いわく、
「最近は、若い方や女性の方で、
万年筆を求められる方が目に見えて増えている」そうです。
とくに若い方には、司法試験の受験生の方が非常に多い。
どの地域のペンクリニック会場でも必ず依頼されるのは、
司法試験勉強用の万年筆の調整です。
例えば昨年11月に行われた、
神戸のナガサワ文具センターのペンクリニックでは、
川口先生に調整してもらうために、12人の受験生が
試験用の万年筆を新たに購入したそうです。
(もちろん新しく購入したものでなくても無料調整していただけます)
また先週、名古屋でペンクリニックをしていたときには、
昨年調整を依頼した司法試験の受験生3人が
その万年筆を持って、川口先生にお礼を言いにきました。
なんと、3人ともが司法試験に合格したそうです!
ちなみに司法試験の合格率は25%くらいですから、
これは、すごい確率です。
もちろん、ご本人のたゆまぬ努力の賜物でしょうが、
川口先生いわく「書く道具も少なからず影響している」そうです。
明日に続けます。
■■編集後記
昨日、あるご年配のお客様が私の働くお店にご来店されました。
その方は、万年筆を長年愛用されているとおっしゃいました。
その理由が衝撃的でした。
「自分の腕には戦争で受けた銃弾がまだ残っており、
もうほとんど握力が入らない。
だから、ずっと万年筆を愛用している」
油性ボールペンはおろか、
水性ボールペンでも書きづらいとおっしゃるこの方にとって、
筆記をするときの選択肢は、「万年筆」以外ありません。
、
「ペン先を滑らせるだけで筆記できる」万年筆は
この方にとって、手離せない存在のようです。
若いときにはピンときませんが、
年齢を重ねるにつれて、いつか私たちも
普段何気なく行っている「書く」という行為が
負担に感じるときが来るのかもしれません。
そんなとき傍らに、長い年月を共有して
すっかり自分の手に馴染んだ万年筆があれば、
心強いかもしれませんね。
是非今のうちから、ゆっくりと万年筆を育て始めてください。
それでは今日はこの辺で、
いつかあなたが、最高の一本に出会えますように・・・。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今号も最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。
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■■ なぜ人は、万年筆に魅了されるのか ■■
発行人 : 吉尾武訓(よしおたけのり)
モットーは「一番重要なことに集中する」「素直に行動する」
「魂を込める」「コツコツを積み重ねる」です。
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こんにちは、吉尾武訓です。
昨日、とても印象的なお客様がいらっしゃいました。
くわしくは編集後記で。
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■ビスコンティ 『ホモ サピエンス』
5000年以上も昔の古代に幕を明けた人類の歴史と、
人類が成しえた、今日の文明・文化と科学の発展へ敬意を表して
イタリアはフィレンツェの筆記具ブランド ビスコンティは
人類という名の筆記具「ホモ サピエンス」を発表しました。
http://www.diamond.gr.jp/new/file/100225_vi.pdf
ボディの素材には、地球の誕生と同じだけの歴史を持つ、
エトナ火山でのみ採取された厳選された溶岩(玄武岩溶岩)
が使用されています。
すべての金属部分には、青銅文化をモチーフに、美しい青銅を、
ペン先は23金パラジウムを使用しています。
■この「ホモ サピエンス」、
上のサイトでは「4月初旬ごろ発売」となっていますが、
9月の現在も納期遅延状態が続いています。
現在は、代理店の契約更新うんぬんで、
発売日がさらに延びているとかなんとか・・・
ちなみに私もまだ実物は拝見していません。
いったい溶岩って、どんなさわり心地なんでしょうね?
気になる方は、お近くの万年筆専門店にお問い合わせください。
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◆■■第12回 川口先生の研修会レポート その1
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前にお伝えしたとおり、
今回は9/14の、ペンドクター川口明弘先生による研修会の内容を
皆さんにこっそりお伝えします。
1時間以上の研修の内容を、万年筆を使った速記で
もらすことなくメモしていったので、
かなりの分量になります。
ですから今回で一気にお伝えするのは無理ですが、
あまり間をおくのも情報の新鮮さが損なわれますので、
この研修レポートに関しては、伝え終わるまで
毎日配信していこうと思います。
よろしくお付き合いください。
それでは内容に入る前に、
まずは簡単に川口明弘先生のご紹介をさせていただきます。
■■ 川口明弘 ■■
●1947(昭和22)年、鹿児島県生まれ。
●1971年セーラー万年筆に入社。
●ペンの工業デザイン、企画、開発を手がける。
●代表作:還暦万年筆「KAN」
プロフェッショナルギア マイカルタ万年筆など
●1990年代初めから万年筆クリニックのペンドクターとして活躍。
万年筆の技術指導でも広く精力的に活動中。
■そんな川口先生の研修会のレポートです。
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今回のセーラー万年筆の関西の展示会は、
大阪のとあるイベントホールで行われました。
開始10分前に会場に入ると、
川口先生はすでにお席について、準備をされていました。
机の上には、川口先生のご愛用の万年筆が3本、
手帳の表紙の外側にクリップで引っ掛けた形で
置かれていました。
ちなみにその3本とは、お話の内容でも出てきますが、
「マイカルタ」「KAN」「エボナイト」です。
しっかり使い込まれた風合いが、
約2メートル離れた私の席でもよく分かりました。
そして時間になり、
「それでは始めましょうか。」
というゆったりとした感じで、研修会はスタートしました。
まず始めにお話された内容は、
「最近ペンクリニックをしていて、思うこと。」
川口先生は毎年、
ペンクリニックを60回行う予定で動いており、
9月末の時点で40回のペンクリニックを開催することになるそうです。
そんな川口先生いわく、
「最近は、若い方や女性の方で、
万年筆を求められる方が目に見えて増えている」そうです。
とくに若い方には、司法試験の受験生の方が非常に多い。
どの地域のペンクリニック会場でも必ず依頼されるのは、
司法試験勉強用の万年筆の調整です。
例えば昨年11月に行われた、
神戸のナガサワ文具センターのペンクリニックでは、
川口先生に調整してもらうために、12人の受験生が
試験用の万年筆を新たに購入したそうです。
(もちろん新しく購入したものでなくても無料調整していただけます)
また先週、名古屋でペンクリニックをしていたときには、
昨年調整を依頼した司法試験の受験生3人が
その万年筆を持って、川口先生にお礼を言いにきました。
なんと、3人ともが司法試験に合格したそうです!
ちなみに司法試験の合格率は25%くらいですから、
これは、すごい確率です。
もちろん、ご本人のたゆまぬ努力の賜物でしょうが、
川口先生いわく「書く道具も少なからず影響している」そうです。
明日に続けます。
■■編集後記
昨日、あるご年配のお客様が私の働くお店にご来店されました。
その方は、万年筆を長年愛用されているとおっしゃいました。
その理由が衝撃的でした。
「自分の腕には戦争で受けた銃弾がまだ残っており、
もうほとんど握力が入らない。
だから、ずっと万年筆を愛用している」
油性ボールペンはおろか、
水性ボールペンでも書きづらいとおっしゃるこの方にとって、
筆記をするときの選択肢は、「万年筆」以外ありません。
、
「ペン先を滑らせるだけで筆記できる」万年筆は
この方にとって、手離せない存在のようです。
若いときにはピンときませんが、
年齢を重ねるにつれて、いつか私たちも
普段何気なく行っている「書く」という行為が
負担に感じるときが来るのかもしれません。
そんなとき傍らに、長い年月を共有して
すっかり自分の手に馴染んだ万年筆があれば、
心強いかもしれませんね。
是非今のうちから、ゆっくりと万年筆を育て始めてください。
それでは今日はこの辺で、
いつかあなたが、最高の一本に出会えますように・・・。
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今号も最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。
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発行人 : 吉尾武訓(よしおたけのり)
モットーは「一番重要なことに集中する」「素直に行動する」
「魂を込める」「コツコツを積み重ねる」です。
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