◆■■第13回 川口先生の研修会レポート 最終回 [万年筆ニュース]

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 ■■ なぜ人は、万年筆に魅了されるのか ■■
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こんにちは、吉尾武訓です。


今回で川口先生の研修会レポートは終了です。

やっぱり万年筆は便利ですよ!


くわしくは編集後記で。


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 ■■ 新製品・限定品情報 (随時更新)
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■ペリカン【スーベレーンM800 blue o' blue (ブルー・オ・ブルー)】


ペリカン万年筆のなかでもとくにファンの多い

「M800モデル」の特別生産品が登場します。


「blue o' blue ブルー・オ・ブルー」とは

「青に重ねた青」という意味です。

その名の通り上品で奥行きのある「ブルーモザイク」のボディです。


やわらかなモザイク柄とゴールドのクリップとリングで

高級感がより一層深まります。


●画像はこちら ⇒ http://ameblo.jp/yoshi-ossan/entry-10655745092.html



■こちらは、先日のセーラー万年筆の展示会で実物を見てきました。

すごく上品で、ビジネスにもお使いいただける

落ち着いた雰囲気を持っています。


ふつう青軸には、さわやかなクロームやシルバートリムが多いですが、

ゴールドもかなり合いますね。目からうろこが落ちました。


発売日は、かなり伸びておりまして、

営業さんいわく「10月末か、11月の上旬になりそうです」とのこと。

 
気になる方は、お近くの万年筆販売店にお問い合わせください。


●全国の販売店紹介はこちら ⇒ http://www.fp-debut.com/article6/index.html



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 テーマ : 万年筆ニュース
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 ◆■■第13回 川口先生の研修会レポート 最終回
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■それでは今日の内容です。



研修会では、論文式試験の話題のほかに、

女性にとっての万年筆の話や、

ちょっとした万年筆のこぼれ話もありました。

最後にそちらをご紹介して、研修会レポートを終了します。



◆◆ 女性の方は、万年筆使いたい人が多い ◆◆ 


一般的に、手紙・日記書く人は

女性のほうが多いです。


もしかすると、日常で万年筆を使うとすれば、

男性より女性のほうが向いているのかもしれません。


だから、女性は万年筆をもちたいと思っていらっしゃる方は

かなりいらっしゃいます。


ですが、女性は男性のように、衝動買いはほとんどしません。

というのも、女性には買い物をする順番があることが多いからです。


そこで、きちんと万年筆の楽しさ、奥深さをご説明さしあげると、

お金を貯めて買いに来てくださるようになります。


では女性用にはどんな万年筆がいいのでしょうか?


「女性が使う万年筆」となると、私たち販売員はよく

「軽くて、軸が細くて、価格は2万円くらいで・・・」

というような万年筆をお勧めしてしまいがちです。


そして女性の方も、

あまり大きくてゴツい万年筆は遠慮してしまう傾向があります。


しかし万年筆は、もともと筆圧を書ける必要のない筆記具ですので、

女性が少し大きめの万年筆を持っても、

大きくて書きづらいということは、ほとんどありません。


ちなみに万年筆として一番書きやすい重量というのは、

「30グラム前後」だそうです。


これは男女問わず、万年筆にとって書きやすい重量です。

ちょうど、モンブラン146シリーズあたりがそれにあたります。


ですから、女性が「モンブラン146」を持っても

全く問題ないということです。



ちなみにふだん川口先生は、女性の方に

「どんな万年筆がいいですか?」と質問されたら、


「好きなものを選んでください。

 私がそれをあなたに合うように調整してあげます。」


と答えるそうです。



◆◆ なくなったKAN ◆◆


ある日のペンクリニックで、

食事に行くのときに、3本の万年筆を

手帳に差して会場に置いて行ったそうです。


その万年筆は、川口先生ご愛用の

「ブライヤー」・「エボナイト」・「還暦万年筆KAN」でした。


そして食事から帰ってくると、

なんとそのうち1本がなくなっていました。


何がなくなっていたか分かりますか?


ちなみに「ブライヤー」や「エボナイト」製の万年筆は、

10万円近くする限定商品の万年筆です。


そして「KAN」は、定価3万円の定番商品です。


普通なら、高価で希少な「ブライヤー」か「エボナイト」が

なくなると思いますが、

実はこのときなくなったのは、還暦万年筆「KAN」でした。


なぜかというと、これが一番書きやすかったからです。


川口先生は、自分はいつでも調整できるので、

要望があれば、普段のペンクリニックで

川口先生の持っている万年筆のペン先を

お客様のと交換してあげることもよくあるそうです。


しかし、この「KAN」は、還暦万年筆。

いわば「贈答用」として開発したものなので、

「ペン先交換してください」という注文がありません。


ですから自分好みに調整を重ねて、

かなり理想の書き味になっていたそうです。


それだけに、なくなったときはかなりショックだったそうです。

まぁこれも、人々が「書きやすい」万年筆を求めている証拠だと

おっしゃっていました。


そして現在、また新たに「KAN」を研いでいますが

あのときの書き味には、まだ及ばないそうです。



◆◆ 極細・細字の万年筆がオススメ ◆◆


きれいな字が書けると、万年筆は楽しくなります。


では、日本の文字を書くのに一番適した線幅はというと、

それはやはり細い線幅だそうです。


1911年、セーラー万年筆が創業したときに

初めてつくった万年筆は、極細と細字だったそうです。

その後、舶来製品が入ってきたときに

中字や太字をつくったそうです。


ですから、日本人のニーズにいちばん合っているのは

極細・細字です。

だから、川口先生が開発する新製品・限定品の万年筆は

極細から中字までしかつくりません。


ですが、極細と細字は、

調整しないと書き味が良くありません。

店頭にあるものも、川口先生に言わせると「書きにくい」そうです。


ですから、極細・細字を愛用している方は、

一度ペンドクターの調整をうけることをお勧めします。


極細・細字が書きやすければ、万年筆を使う幅も広がって、

万年筆は楽しくなります。


「お客様は書きやすい極細・細字を求めている。」


この信念をもって、川口先生はペンを開発し、調整しているそうです。



■■編集後記


これで、川口先生の研修会のレポートは全て出し切りました。


これだけの内容を忠実にメルマガで再現できたのは、

【万年筆】でお話の内容をメモしていたからです。


なんの抵抗もなくスラスラ書けるので、

全ての内容の8~9割くらいは持って帰ることが出来たと思います。

やはり万年筆は便利ですよ!


ちなみにこの研修会は、

関西の文具店の販売員の方がたくさん出席していたのですが、

実は会場で、万年筆でメモしているのは私だけでした。


研修を始める前に、最前列で座っている私に川口先生が、

「今日は万年筆もってますか?」と聞かれて、

「もちろん!」と愛用の万年筆を掲げたとき、

周りを見ると、皆さんの手にはボールペンが握られていました。


まぁ、ボールペンは便利ですけどね・・・



そのかわりボールペンと違い、

万年筆はキャップを開けっ放しだとインクが乾きますから、

それはもう、休みなくメモし続けました。


ちなみに、このような場所に便利な

「キャップレス」という万年筆があるのを、

あなたはご存知ですか?


ちょうど良い機会なので、

次回は「キャップレス万年筆」についてご紹介しますね。



それでは今日はこの辺で、

いつかあなたが、最高の一本に出会えますように・・・。



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 今号も最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

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 ■■ なぜ人は、万年筆に魅了されるのか ■■

 発行人 : 吉尾武訓(よしおたけのり)



 モットーは「一番重要なことに集中する」「素直に行動する」
  
      
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