◆■■第12回 川口先生の研修会レポート その1 [万年筆ニュース]

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 ■■ なぜ人は、万年筆に魅了されるのか ■■
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こんにちは、吉尾武訓です。

昨日、とても印象的なお客様がいらっしゃいました。

くわしくは編集後記で。


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 ■■ 新製品・限定品情報 (随時更新)
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■ビスコンティ 『ホモ サピエンス』

 
5000年以上も昔の古代に幕を明けた人類の歴史と、
 
人類が成しえた、今日の文明・文化と科学の発展へ敬意を表して

イタリアはフィレンツェの筆記具ブランド ビスコンティは

人類という名の筆記具「ホモ サピエンス」を発表しました。


http://www.diamond.gr.jp/new/file/100225_vi.pdf

 
ボディの素材には、地球の誕生と同じだけの歴史を持つ、

エトナ火山でのみ採取された厳選された溶岩(玄武岩溶岩)

が使用されています。

すべての金属部分には、青銅文化をモチーフに、美しい青銅を、

ペン先は23金パラジウムを使用しています。


■この「ホモ サピエンス」、

上のサイトでは「4月初旬ごろ発売」となっていますが、

9月の現在も納期遅延状態が続いています。


現在は、代理店の契約更新うんぬんで、

発売日がさらに延びているとかなんとか・・・

 
ちなみに私もまだ実物は拝見していません。

いったい溶岩って、どんなさわり心地なんでしょうね?

 
気になる方は、お近くの万年筆専門店にお問い合わせください。



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 ■■ テーマ : 万年筆ニュース
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 ◆■■第12回 川口先生の研修会レポート その1
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前にお伝えしたとおり、

今回は9/14の、ペンドクター川口明弘先生による研修会の内容を

皆さんにこっそりお伝えします。


1時間以上の研修の内容を、万年筆を使った速記で

もらすことなくメモしていったので、

かなりの分量になります。


ですから今回で一気にお伝えするのは無理ですが、

あまり間をおくのも情報の新鮮さが損なわれますので、

この研修レポートに関しては、伝え終わるまで

毎日配信していこうと思います。

よろしくお付き合いください。



それでは内容に入る前に、

まずは簡単に川口明弘先生のご紹介をさせていただきます。


■■ 川口明弘 ■■

●1947(昭和22)年、鹿児島県生まれ。

●1971年セーラー万年筆に入社。

●ペンの工業デザイン、企画、開発を手がける。

●代表作:還暦万年筆「KAN」

     プロフェッショナルギア マイカルタ万年筆など

●1990年代初めから万年筆クリニックのペンドクターとして活躍。

 万年筆の技術指導でも広く精力的に活動中。



■そんな川口先生の研修会のレポートです。

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今回のセーラー万年筆の関西の展示会は、

大阪のとあるイベントホールで行われました。


開始10分前に会場に入ると、

川口先生はすでにお席について、準備をされていました。


机の上には、川口先生のご愛用の万年筆が3本、

手帳の表紙の外側にクリップで引っ掛けた形で

置かれていました。


ちなみにその3本とは、お話の内容でも出てきますが、

「マイカルタ」「KAN」「エボナイト」です。


しっかり使い込まれた風合いが、

約2メートル離れた私の席でもよく分かりました。



そして時間になり、

「それでは始めましょうか。」

というゆったりとした感じで、研修会はスタートしました。



まず始めにお話された内容は、

「最近ペンクリニックをしていて、思うこと。」


川口先生は毎年、

ペンクリニックを60回行う予定で動いており、

9月末の時点で40回のペンクリニックを開催することになるそうです。


そんな川口先生いわく、

「最近は、若い方や女性の方で、

 万年筆を求められる方が目に見えて増えている」そうです。


とくに若い方には、司法試験の受験生の方が非常に多い。

どの地域のペンクリニック会場でも必ず依頼されるのは、

司法試験勉強用の万年筆の調整です。


例えば昨年11月に行われた、

神戸のナガサワ文具センターのペンクリニックでは、

川口先生に調整してもらうために、12人の受験生が

試験用の万年筆を新たに購入したそうです。

(もちろん新しく購入したものでなくても無料調整していただけます)


また先週、名古屋でペンクリニックをしていたときには、

昨年調整を依頼した司法試験の受験生3人が

その万年筆を持って、川口先生にお礼を言いにきました。


なんと、3人ともが司法試験に合格したそうです!


ちなみに司法試験の合格率は25%くらいですから、

これは、すごい確率です。


もちろん、ご本人のたゆまぬ努力の賜物でしょうが、

川口先生いわく「書く道具も少なからず影響している」そうです。



明日に続けます。



■■編集後記


昨日、あるご年配のお客様が私の働くお店にご来店されました。


その方は、万年筆を長年愛用されているとおっしゃいました。

その理由が衝撃的でした。


「自分の腕には戦争で受けた銃弾がまだ残っており、

 もうほとんど握力が入らない。

 だから、ずっと万年筆を愛用している」


油性ボールペンはおろか、

水性ボールペンでも書きづらいとおっしゃるこの方にとって、

筆記をするときの選択肢は、「万年筆」以外ありません。


「ペン先を滑らせるだけで筆記できる」万年筆は

この方にとって、手離せない存在のようです。



若いときにはピンときませんが、

年齢を重ねるにつれて、いつか私たちも

普段何気なく行っている「書く」という行為が

負担に感じるときが来るのかもしれません。


そんなとき傍らに、長い年月を共有して

すっかり自分の手に馴染んだ万年筆があれば、

心強いかもしれませんね。


是非今のうちから、ゆっくりと万年筆を育て始めてください。



それでは今日はこの辺で、

いつかあなたが、最高の一本に出会えますように・・・。



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 今号も最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

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 ■■ なぜ人は、万年筆に魅了されるのか ■■

 発行人 : 吉尾武訓(よしおたけのり)



 モットーは「一番重要なことに集中する」「素直に行動する」
  
      
      「魂を込める」「コツコツを積み重ねる」です。



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