◆■■第18回 線幅の種類ってどうなの? [万年筆の基礎知識]

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こんにちは、吉尾武訓です。


文字で気持ちを伝えるには、注意が必要です。

メールはとくに。


くわしくは編集後記で。


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 ■■ セーラー万年筆 ペンクリニック・インク工房 開催情報(随時更新)
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 ■ ペンクリニック


日程 : 2010年10月10日(日)~11日(月)

時間 : 午前10:00~午後5:00

場所 : 高島屋 東京店 (東京都 中央区)

 ペンドクター : 川口 明弘氏

お問い合わせ : TEL 03-3246-4635


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 テーマ : 万年筆の基礎知識
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 ◆■■第18回 線幅の種類ってどうなの?
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■それでは今日の内容です。


第16回と17回で、

ペン先の素材の種類には「金ペン」と「鉄ペン」があるということを

ご紹介しました。


今回は、ペン先の「線幅」の種類について

ご紹介します。


・・・といっても、一番いいのは実際に店頭で

試し書きをするのがイチバンなのですが、

その前にこれくらいは知っておいた方がいいということを

ご紹介します。



ではいきます。↓



万年筆のペン先についてよく、

「ペン先って、後から取り替えることはできるんですか?」

という質問を受けます。


万年筆のペン先は、

「今日は細字で、明日は中字で」というように

気分に合わせてコロコロ変えていただくことは、通常できません。

ペン先だけのばら売りもしていません。


それでも「線幅を変えたい」ということでしたら、

以前お伝えした「修理」という形でお受けして、

メーカーに送り、ペン先を取り替えるか、


もしくは以前お話した「ペンクリニック」で

ペンポイントを削ったりインク出を良くしたりして

「調整」してもらうしかないです。


ですから、万年筆を買うときは、

最初から「何に使うか?」を意識して、

それに合わせて線幅を選ぶ必要があります。


たとえば、6ミリのほっそい罫線のノートに

ビッシリ書き込むという方は

極細か細字がいいでしょうし、


主に手紙を書く用という方でしたら、

便箋に極細や細字で書くと

字がやせて見えますので、

中字くらいがいいです。


主にサイン用という方でしたら

太字がいいでしょうし、


楽譜を書くとか、個性的な字を書きたいという方でしたら

ミュージックというペン先が面白いです。


このように、まずはじめに「どのような用途で使うか」

を意識していないと、

「買ったはいいけど、これは使えないな・・・」

と言うことになります。


そして机の奥深くにしまい込むハメになります。

これでは皆さんにとっても万年筆にとっても不幸です。


ですから、このようなミスマッチを防ぐために、

万年筆を買いにいくときには、

まずは自分が「なぜ、万年筆を使うのか?」を

しっかり意識して、お店に臨んだ方がいいです。


というわけで次回は、

国内で手に入る万年筆の「線幅」について

具体的にくわしくお話します。


通常こういうのは、販売店のスタッフしか

くわしい資料は持っていないものです。


もっと言うと、しっかりと理解しているスタッフも

けっこう少ないですので、次回は必見です。



それでは今日はこの辺で、

いつかあなたが、最高の一本に出会えますように・・・。



■■ 編集後記


「文字」で相手に気持ちを伝えるときは、

注意が必要です。


たとえば最近では、お仕事での連絡事項など、

「メール」で伝えることが多いと思います。


あて先を指定して、キーをポンっと押せば、

複数の人に同じ内容を一括送信できるので、

メッセージを送ると言う点では、とても便利です。


ただその反面、

くわしいニュアンスや心情などを伝えるのには、

メールというツールは、とても向いていないと思います。


というのも、対面での会話や電話などと違い、

メールでのやり取りと言うのは、

相手の心理を読み取る「手がかり」が非常に少ないです。


ですから、送った本人にとっては

そんなつもりはなくても、

受け手によっては、

ものすごく重くとらえられたり、

誤ってとらえられてしまうこともあると思います。


その結果、自分の知らないところで

相手が怒っていたり、自信をなくしていたりすることもあります。


ですから、メールで送る内容と言うのは、

しっかり吟味して送る必要があります。


誤解を生みそうな言い回しやワードのチョイスはさけ、

できるだけシンプルな内容にするのがオススメです。


ましてや、メールで苦言を呈したり

仕事の注意をしたりするのは、

しっかりとした信頼関係を築いてからのほうがいいと思います。


本人はそんなつもりがなくても、

必要以上に重く受け止められてしまいがちです。



それでも面と向かっては伝えづらいことや、

形に残して、何度も見返してほしい内容を送るときは、

万年筆がオススメです。


万年筆には、とてもたくさんの「手がかり」が残ります。


「文字の大きさ」

大きい字で大胆に書かれているか、

小さい字でびっしり細かく書かれているか・・・


「インクの色」

黒か青か、ブルーブラックか、

目ざとく赤で書かれているか、

楽しくなるような、明るい色で書かれているか、

送った人が愛用する、いつものインクで書かれているか・・・


「字の丁寧さ」

ささっとペンを走らせて走り書きをしているか、

机に向かって、じっくり時間をかけて書いているか・・・


「どんな紙に書いているか」

机の周りのメモ用紙に書いているのか、

気の利いた便箋に書いて、

宛名の書かれた封筒に収められているのか・・・



・・・などなど、

万年筆で書かれたものには、

このような書いた本人の心情が、はっきりと残ります。

しかもそれはずっと残ります。



万年筆は、心を伝える筆記具なんです。



ぜひ日々のお仕事に、万年筆をご活用ください。



それではまた水曜日に。



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 今号も最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

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 ■■ なぜ人は、万年筆に魅了されるのか ■■

 発行人 : 吉尾武訓(よしおたけのり)



 モットーは「一番重要なことに集中する」「素直に行動する」
  
      
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